投稿者:んくさん
私の彼女は葬儀屋さんで働いております。
ここにはとある人が住んでらっしゃる様で。
そう、女の人の幽霊が住み着いているそうなんです。
新人は歓迎される(?)のが常であり、
ご多分に漏れず私の彼女も幽霊の歓迎にあいました。
どうも3F~4Fに居るらしく、希にエレベーター内でも
目撃されることがあるそうです。
職員の方はもう慣れてしまったらしく、
あまりビビってもいないそうです。
それどころか段々、慣れるに従って霊感が高くなってしまうらしく、
それ以外のモノまで見えるようになってるらしい・・・。
んー、人間ってすごい(謎)
これは彼女が経験した話です。
仕事で上の階に用事があった彼女は
エレベーターで上に上がったそうです。
すると急に周りの温度が下がってきて、
「あ、やばいなー。
絶対いるよ・・・」
って思ってるうちに自分の後ろに気配を感じたそうです。
そして足下を「ガシッ!」と掴まれたそうです。
たかが1・2階上がるだけなんで目的のフロアにはすぐ着き、
エレ ベーターのドアが開いた瞬間に、「スッ」と気配は消え、
掴まれていた足も自由を取り戻しました。
これ以外にも、仕事が終わり鍵をかけ消灯を
確認したはずなのに、事務所に電気がついたり、
トイレのセンサー式の水流しが勝手に流れたり、
一人で留守番しているはずなのに
奥の部屋の方から、こちらの方に歩いてくる足音が聞こえたりと、
非科学的な現象が日常茶飯事に起きているそうです。
なぜ女の人の幽霊と分かるのか? と申しますと、
お客に見せるための会場の写真を撮ったりすると、
高確率で女の人の姿が映るそうなんです。
ま、それ以前に職員の目撃情報が多いのも理由だそうですが。
しかし、職員だけにあらず。
あまり関係のない私にまで奇怪な事件が降りかかりました。
ある日、彼女を職場まで迎えに行ったとき、
予想外の残業で彼女はすこし遅れる事になったのです。
もう現場に着いていた私はしょうがなく
会社周辺を散歩して暇をつぶしていました。
夜7時くらいだったでしょうか、会社の近くをうろうろして、
何気 なく会社を見上げた私は4Fの窓に女の人の姿を見つけました。
無論、私は目が悪いので人影だったのですが。
人影が見えた階には電気がついてなく、
話で社員の事務所だと聞いていた私は、
「あ、誰かが何かを取りに上がってるんだな」
とさして気にとめず、彼女を待ち続けました。
しばらくして、仕事が終わった彼女と話していると、その話になり
「そういえば、さっき誰か事務所に上がってたろ?」
「?もう鍵閉めてるから
誰も入れないはずだよ」
「え・・・だって今さっき
窓の近くに女の人いたよ?」
「・・・だって鍵、私が持ってたから
誰も入れないんだけど」
「・・・じゃあ、あの人は」
「・・・たぶん、いつも言ってる住んでる人だよ」
・・・という感じで目撃してしまったのでした。
また留守番中の彼女が暇なので仕事中に
私に電話してきたのですが、電話の奥で人の声がする。
あれ、1人だったよな・・・と思って聞いてみると、返ってきた答は
「今、事務所には私1人しかいないよ」とのこと。
目は悪いけど耳はいい私です。 電話の奥でボソボソと話す女の声が聞こえたのですから・・・。
やはり声の持ち主は・・・あの人だけなのでしょうね・・・。
やはり病院と同じく人の死に深く関わる場所、葬儀場。
人間ではないモノの存在があってもおかしくはないと思います。