投稿者:ひろくん@熊本さん
私がまだ大学生の頃、今から6・7年ほど前。
新宿は初台のとあるパソコン関係の出版社に
バイトのために向かっていたときのことでした。
8月は夏の暑い日、初台駅から地上に出て
いつものように公園を歩いてるときのこと、
ふと前を歩く青年が気になりました。
青年はピンクパンサーのリック(両手両足、それに頭のあるリック
)を背負っているんだろう、と思っていたのですが、どうも違う。
黒っぽいリックの両側からは細い手が、下にはやはり細い足が。
青年が歩く振動で、頭の部分がぐらぐらと動いてました。
そして、その頭の部分には、肩より長い髪の毛が揺れています。
青年が歩くと、頭はそれに揺られていろんな角度に振られます。
後ろから歩いている私の方に、その頭がほんの一瞬向きました。
口を半開きにした、顔が真っ白の女性。
その女性の目と私の視線が一瞬合ったかと思うと、
青年は歩く速度を上げて呆然としている
私の目の前から去っていきました。
あの時の青年、何事もなければいいんだけど。
どこで憑かれたかわかりませんが
、あんなのを背負っていたら疲れるだろうに。