トンネル

怖い話

トンネル

投稿者:ひろくん@熊本さん


19歳の頃、TVで「あそこのトンネルには
女の幽霊がでるんだよ」という話を聞きました。
その話とは、 今から9年前(年月の経つのは早い)、
プレステージという深夜番組のことです。
『あるテレビ局製作会社の打ち上げで、7月の中旬
、ビアホールで飲んでいたときのこと、

話題は夏の定番である怖い話になりました。
東京都と神奈川県の県境にある山道のトンネルに
女の幽霊がでる、と話題がでて、

「それじゃ、行ってみようか。」 と酔いにまかせて行くことになりました。
会社のワンボックスに、前に男二人、後ろに女二人で深夜、

東京都内から多摩から西へと走っていきました。

酔いも手伝っての1時間半、わいわいがやがやと楽しく走っていきました。
問題の山道にさしかかり、ハンドル操作も忙しくなってきました。
そして、トンネル。
トンネル内はひんやりしています。
けっこう長く、出口が見えないほどです。
やがて出口が見えてきて、
「幽霊なんで出ないじゃん。」と言っていると、
突然、出口中央へ白い服を着た女性が。

とっさに運転手ばブレーキを踏み、ワンボックスはタイヤをロックさせ、

しばらく滑っていったあと止まりました。

全員、幽霊を見ています。
でも、人間だったのでは?と思い全員車から飛び出して
トンネル出口を見に行きましたが、誰もいません。
そのうち、一人が車の進行方向をみて驚きました。

道は大きく右に曲がっており、車のすぐ目の前は崖。

ガードレールは壊れており、車がぶつかったあとがいたるところにあります。
道路を見てみると、タイヤをロックさせたと思われる
タイヤ跡が谷底へと数本伸びていました。

「あの幽霊、私達を助けてくれたんだ。」

と一人が言うと、全員はトンネル出口へ振り返り、両手を合わせました。
すっかり酔いもさめ、全員車に乗り込みました。

Uターンできる場所がなかったため、しばらく車を走らせて広い場所へ行くと、

Uターンしてもと来た道を帰りました。

ちょっと行くと、また例のトンネルが。

運転手は後部座席に奇妙な気配を感じました。

ルームミラーで見ると、女性の間にさきほど見た女性の幽霊が座っています。

かなり怖かったのですが、さっきは目の前に現れて事故を未然に防いでくれたこともあるし、

「さっきは助けてくれてありがとう。」

と言いました。 すると、その幽霊はぽつりと言いました。

「落ちればよかったのに...」 この話ですが、私は確認しに行きました。

まだVTZ250の頃(この翌年ZZ-R400になりました)、嫌がる友達を強引に乗せて、

夜10時頃、 神奈川側から八王子へ抜けました。
山道はかなり急で、後ろに乗せている
友達(中学時代からの友達で、共に東京に出てきました)は

おばさんメットでタバコ吸いながら走りました。
しばらく行くと、急に温度が下がったような気がします。
やっぱ山道は真夏でも寒いよなぁ。

って言いながら走っていると、妙な音が。

最初は風切り音かと思っていたのですが、どうも違う。
うしろでタバコをくわえている友達にも訊いたところ、俺も聞こえる、と返答。
女性のすすりなくような「うううぅぅぅぅぅ....」という声が聞こえるのです。

すげぇ、怖えぇって思っていると、問題のトンネル。
とおもったら、ずいぶん短いトンネルで、
こんなとこじゃないよって思ってると、
2kmぐらいして問題のトンネル。
トンネル入り口は道が急に曲がっており、

路面には多数のブレーキ痕。 ガードレールは壊れていました。 トンネル内には水がしたたっており、
この水で滑ってコケたとしても幽霊のせいにできるな、
と内心ビクビクしながら走りました。
このトンネル内の温度が異様に低い。

いくら水がしたたっているとはいえ、こんなに寒くない。

ゾクゾクする感じです。 まだ女性のすすりなく声がします。

しかし、それ以上はなにごともなく過ぎることができました。

これは、たぶん八王子側から走ったら見えるのかもしれない。
また、別の話ですが、鎌倉に逗子トンネルというミステリースポットがあります。

トンネルの上に火葬場があるという噂です。

ここは、道に迷いながら走っていて通りました。
ひじょうに気分が悪くなり、吐き気がします。
トンネルを出てから振り返ると、「逗子トンネル」の文字。

でも、それ以上はなかったです。

熊本は国道3号線を八代から水俣へ走ると、佐敷トンネルがります。
ここも出るという噂なのですが、何度も通ってますが一度も見たことがありません。

本当に出るんだろうか? いつでもアスファルトが水でしめっており、

それが独特の雰囲気を出しています。

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