投稿者:ユーリカさん
ダンナの祖母には姉(以下、おばあちゃんと呼びます)がいました。
おばあちゃんは100歳を目前にして亡くなってしまったのですが、
そのおばあちゃんが亡くなる3年程前に脳梗塞で倒れた時のお話です。
おばあちゃんは自宅療養をしていて、お嫁さんが世話をしていました。 ある日、おばあちゃんの部屋から
大きな怒鳴り声が聞こえたのでお嫁さんが行ってみると、
なんとおばあちゃんがお札を数枚手にして、
何もない空間に向かって叫んでいたのです。
何とかおばあちゃんをなだめて話を聞いてみると、
「黒い人が私を連れて行こうとするから、
これをやるから出て行けと言っていた」
と握りしめていたクシャクシャのお札を見せてくれました。
家族は「年も年だからボケたんだろう」と思っていたんです。
おばあちゃんのその行動は何日も続きましたが、
ある日ピタッと止みました。
「どうしたの?」と聞くと、おばあちゃんは穏やかな顔をして、
「白い人が現れて黒い人を追い払ってくれたんだよ」
とニコニコして言ったそうです。
その後おばあちゃんは亡くなるまで特にボケる事もなく、
妹である祖母の米寿のお祝いにも来てくれました。
おばあちゃんの元に現れた黒い人・・・。
そしてそれを追い払ってくれた白い人・・・。
その正体は解りません。
私にはおばあちゃんがボケていたのだとは思えないのですが、
それにしても長生きをするといろいろなモノを見るんですね。
祖母も100歳に向かってばく進中です。
私達には見えない何かが見えているのでしょうか?