猫峠

怖い話

猫峠

投稿者:グリーンクラブのOB衆さん


この話は猫峠で私が体験した話です。
その日は、私と同じサークルの同期と、
先輩の三人で猫峠に行きました。

確か犬鳴き峠の帰りだったと思います。 三人とも霊感は全く無く、犬鳴峠で勿論何も感じることなく
そのまま帰るのでは物足りないと思い、

地図で猫峠を調べて、向かうことにしました。
この峠は水子地蔵が多くまつられており非常に不気味である。

(本当はこんな所に肝試し目的で行ったら悪いのだが)

ということで一度は行ってみたいと思っていました。
猫峠の麓から地蔵様が道路沿いに立っていました。

この時すでに夜の2時を過ぎていましたので
勿論人の気配はありませんでした。
犬鳴き峠とは異なる雰囲気に同期のSが
途中で引き返そうと言い出しましたが、

私達はその意見を却下し進みました。
そして、その水子のお寺を発見しました。
霊感が全く無いはずなのに
今まで出会ったことの無い空気を感じ取れました。

その頃になるとSは 半分怒って半分泣いているようでした。

でも私達がお寺の中に入るので ついていくほかありませんでした。 まず、私達はお寺に入るからには
手を清めようと手洗い場に行きました。

そこにある柄杓をとって 手を洗いました。
その柄杓を元に戻そうとしました。

が、柄杓は転がって地面に落ちていきました。 元にあった場所は平らになっており
こんなことが起きるはずがありません。
私はあまり深く考えることなく もう一度柄杓を
元の場所に置こうとしました。

が、また転がっていきました。
他の二人は最初の転がった柄杓を見ていませんでしたが
二度目のは見ていて、私自身あまり深く考えたくなかったのですが
彼らが怯えきってしまいました。
すぐにここから出ようということになり、
お寺の階段を降りて車に向かったのですが、
階段の横の水子地蔵群の一体一体に
挿してある風車が回り出しました。

風は無かったのです。

これで私達は一目散に車に駆け込み最寄のコンビニに向かいました。
怖かったです。
ちなみに私は学校の研究室のメンバーで
もう一度そこに行きました。
後輩に霊感のある男がおりまして
彼を連れていったらどうなるだろう、と連れていったら、

「息がしにくい」 ほどの圧迫感があったらしいです。

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