投稿者:明日香さん
小学生の時のお話です。
帰り道、信号待ちをしていると、怪しい車が通り過ぎていきました。 四角張った黒い外車で、廃車のように古びれているのです。
(もちろんナンバープレートはありません)
何よりも驚いたのは、その車には
『人が乗ってない』…ということでした。
運転席の、ハンドルと座席の間に、誰も居ない…のです。
教室でこの事を話すと 「人が下に沈んでいて、
足で運転しているんじゃないのォ?」
といった調子で、誰も本気にしていません。 ネコ女Hが、「私も見たよ、3:15ちょうどでしょ…アレ…」
と助言してくれたので、
クラス全員で(総勢32名程)見に行きました。
交差点で、しばらく待ってても、それらしい車は見当たりません。
3:15になっても来ないので、帰ろうとしたその時…
遠くから白い煙のようなのを放ちながら…
前よりも一層さびれた様子の黒い車が
凄いスピードで走り抜けて行きました。
走っているのが不思議な位、スクラップ寸前の車体…
ドアの片側が外れていて、
車内が空っぽなのが明らかでした。
(亡霊による出血大サービスでしょうか…)
みんなは絶叫して走り去っていきました。
ネコ女H「3:15だよ…見てよ、ホラ…」
ネコ女の時計は、みんなのより遅れていたのです。
今でも、3:15には(+1,2分)黒い車が通るのでしょうか…
見に行く気には、なれないですが…