チロリン村で・・・

怖い話

チロリン村で・・・

投稿者:れいるーさん

4~5年くらい前のお話しです。
よくある話しですが、友人4人と 肝試しに、
当時、「出る」と有名な、「チロリン村」に遊びに行きました。
皆さん、ご存知でしょうが、あそこは殺人事件があったところで、
事件があって随分たっているのか、当時でも倒壊寸前で
中に進入するのも、危ないくらいでした。
私達がその場所に到着した時点で、
すでに2~3組は建物の中にいたようで、

私はそんなに怖い感じはしませんでした。
ただ、同行していた友達の彼氏が、
さっきまで騒がしくおしゃべりしていたのに

急に大人しくなったのが奇妙でした。

「どうしたの??」
と聞いてみたのです。

その時、急に彼は「帰ろう」と言い出しました。 私達にしてみれば、ワザワザ遠くまで来ているのに冗談じゃなく、
嫌がる彼を説得して、半ば強引に建物の中に入ってしまいました。
建物の中から、懐中電灯の光が漏れてきて、
奥の方から女の子の叫び声や歓声が聞こえてきました。
私はだんだん怖くなってきました。

空気があきらかに違う事が、鈍感な私にも ひしひしと感じ取れるのです。

床が抜け落ちそうな、階段を降りて(実際何箇所か抜け落ちてました)

地下室に到着すると、壁中落書きだらけ、ゴミだらけ。
その中にポツンと椅子が一つだけおいてあり、

「不気味だな・・・」と思った瞬間!
さっき「帰ろう」と言った、友達の彼氏が急に
「うわっ!!!」

と大きな声を出して、階段をかけあがり
建物の外へ飛び出して行ってしまったのです!

慌てて私達も後を追って車に戻り、彼に問いただしました。

彼はただ、「早く帰ろう、帰ろう」と言って、泣いているのです。 私も皆もただ事ではないと感じ、その場を離れ、
彼を落ち着かせてから話しを聞きました。
彼は私達に心配をかけたくないと思って、
最初から我慢していたそうなのですが、
チロリン村の行き道に途中で、
廃車両が放置されている空き地があります。
そこで、こちらをじっと見ている女性の霊と目があったそうです。

まるで私達を出迎えるかのように彼は感じ、
すでにその時点で帰りたかったそうなのですが、

霊を見る事は珍しくなかった彼は我慢したのです。
でも建物に入った時、沢山の霊が集まっていて
はっきりした霊体がわからないくらいだったそうです。

そのなかでも、地下室でおばぁちゃんの霊がはっきり見えたそうです。

そこで我慢の限界がきて逃げ出してきた、という事でした。

「自分は憑かれる体質じゃないから・・・」

とか言っていましたがよく我慢できたなぁ・・・と感心しました。

でも、私達が憑かれたらどうするんだ!

と後でかなり怖くなりました。

もう、それ以来あそこには行っていません。
あと、違う友達に聞いたのですが、同じく肝試しで行った全員が
顔に腫れ物ができ、中には高熱が出た人もいたそうです。

今では崩れてしまって中には入れないと聞きましたが、

あの独特の雰因気は忘れられません・・・・。

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