投稿者:ノブキさん
僕と友人達である日、トイレの花子さんを呼んでみようという
話題で持ちきりになったことがありました。
最初はかなりの悪ふざけで
「便所のドア、ノックすりゃ出てくるんかな。」
「アソボーとかいえばすぐ出てくんじゃん?」
などとはしゃいでいましたが、
色々話しているうちにかなりの好奇心が沸いてきて、
今夜学校の便所に来て試してみよう、ということになりました。
そして夜の八時ごろに、みんなで校門に集まり学校内に忍び込み、
一階の便所へと向かいました。
女子トイレはいかにも、消臭剤の匂いがプンプンしていて、
便器はこんな暗闇の中でも青白く光っています。
一人が三番目のトイレに入り、少したってからノックをします。
「はーなこさん・・・・」
返事はナシ。
反面ドキドキ反面ガックリの気分で
「何だ、でねえじゃねえか。」と言ってたその時、
「うわあああああ!!」
と、トイレに入ってた友人の悲鳴が聞こえたのです。
「おい、どうした!?」
「どーしたんだよ、ドア開けろ!!」
でもドアはビクとも動きません。
そしてみるみるうちに、その便所の中から
真っ赤な血が大量に流れ出て来たのです。
それに続いて僕の隣にいた友人も悲鳴をあげました。
見ると、彼の頬からまたもや血が流れ出していて、トイレ中大混乱。
気付いた時には、僕だけトイレの中に取り残されていました。
出口へと走ろうとすると、何故か予鈴の鐘が・・・。
左右には大きな鏡が向かい合わせに着いています。(やばい!!!)
僕は恐怖のあまりにその場に崩れ落ちました。
左右の鏡の奥から女の子が走って来るのです。
そして僕の目の前で止まりました。
僕から見ると女の子は二人・・・。
「ワタシハドッチ・・・」 彼女は僕に問いました。
僕は恐る恐る左の子を指さすと 「ハズレー」と言って
刃物のような物を振りかざしました。
「わああああ」 と僕が絶叫すると、
いきなり消えていた電気がついたのです。
外には先生が、僕の周りには怪我も
何も変わりのないみんなが。
そんなことがあってから、僕は花子さんが
恐ろしくてどうしようもありません・・・。