投稿者:remingus6さん
この話は、私が高校3年の夏休みに体験した話です。
その日は朝から、嫌なことずづくめでした。
まず朝、私が学校へ行く準備をしていると
家の猫がいないことに気がつき、家族で探しました。
すると、家から10mぐらい先で車に轢かれたらしく、
虫の息で横たわっていました。
母が急いで動物病院に連れて行きました。
私もついて行きたかったが、部活があるため仕方なく高校に向かいました。
私が当時入っていた部活は詩吟同好会で、
部室は和室(茶道室)でした。
おまけに会員数3名というものすごく小さい同好会でした。
部室に入ると誰もいない。
おかしいと思い部員(?)へ電話をしたら、
やっと一人来ました。
同好会員Iちゃんに話を聞くと、どうももう一人の会員Hちゃんは
おばあちゃんが亡くなったらしく、
通夜なので来れないということでした。
さらに、顧問の先生も友人の葬式のため来れないというのです。
悪いことは重なるものだと思いながら、
二人で軽く発声練習を終えると暇になり、結局雑談を始めました。
それから、何をどうしたか分かりませんが、
気がつくとお互いの不思議体験を話していました。
Iちゃんは結構『見えやすい』人らしく、
臨死体験も経験済みの猛者でした。
私もつたない話をしていました。
しばらくすると鳥肌が立ってきて、
半袖ではいられないほど部屋の温度が下がっていってることに
気付きました。
その日は、真夏日でおまけに茶道室にはクーラーなどはなく、
扇風機をつけていただけでした。
しかも風力は”弱”。
これは、おかしいと思いながらも話を続けました。
またしばらく経つと、 今度は背後の上の方から
ただならぬ気配を感じ始めました。
空気がゆがんでいるという感じがしました。
友人Iちゃんも先ほどからちらちらとあらぬ方向見てばかりいておかしい。
「気のせい、気のせい」と思いながら、落ち着こうと深呼吸をしました。
するとなぜか頭の中に中年くらいの男性のイメージが浮かんできました。
「なんだこれは?」
訳がわからない映像に自分でも驚きました。
だが神経を集中させてみると、 どうも背後の気配と一致します。
これはヤバイ!!
これ以上ここにいるのは危険と判断し、
何気なく友人Iちゃんに帰ろうと提案しました。
Iちゃんもそれに同意して帰ることになりました。
そこで問題が生じました。
私のバックは私の背後に置いている。どうしよう。
後ろを見るのが怖い。
そして勇気を出して上を見ないように大急ぎでバックを回収し
又も急いで部屋から出ました。
それから、部屋の鍵を職員室に返し、学校を後にしました。
その間、私達は一言もしゃべりませんでした。
学校から少し離れた時、私から話し掛けた。
「あの部屋さぁ・・・」 すると、Iちゃんはすぐに答えた。
「おかしかったよね、絶対。」
「やっぱり!!異常に寒かったよね。」
やはり、Iちゃんも異常を感じていたのです。
それからIちゃんと別れ、私は隣町に住んでるので、
電車に乗るために駅へと急ぎました。
電車に乗り込み、座席に座りました。
脚がすごく疲れたのでマッサージでもしようと脚に触れました。
すると、なんと右脚と左脚の体温が全く違っていたのです。
左脚は温かいが、右脚は死人かと思うくらいの冷え方をしていました。
驚いて、私は右脚をもみほぐしました。
だが、一向に治らない。
家に帰りつくと、急いで塩をまきました。
結局、家に帰りついて4~5時間経つまで
脚の冷えは治りませんでした。
*最初に書いた家の猫は死ななかったものの、
顎が真っ二つに割れて、右脚骨折でした。
実は、まだ後日談があるのですが
長くなるのでその話はまた今度。