投稿者:屋敷サカエさん
ある夜の話です。
いつもの様に会社で残業!時計は11時少し前…
帰り支度をして車へ。会社から駐車場まで徒歩3分。
玄関を出た時「サッサッサッサッ」後ろから足音が!
でも人の気配がしない!約10m後をゆっくり付いて来ている。
角を曲がり砂利の駐車場へ。
「ザッザッザッザッ」音が変わる!
あと数十m!という時、前方からも同じような足音が!
…前のは少し遠い!これなら間に合う!
御身刀は机の引出し!唯一、車にお守りが入っているのみ
…油断した!完全に無防備!
歩く速さを少し上げ残り数m!しかし、今度は左と右からも。
…囲まれた!やばい!
音はするが肉眼では見えない。多分後ろの奴も…
前と左右の足音に比べ、後ろの奴は重い音。
「カチャカチャ」と、金属が擦れる音も聞き取れる。
その時、駐車場の脇をおばちゃん達が喋りながら通過。
…お願いだから、あっちに憑いてって!
足がすくんで止っていると、足音がしない。
…憑いてった?
試しに、一歩進むと周りから「ザッ」とそれぞれ一歩進む足音が!
…おちょくってるのか?あと七歩でドアに手が掛かるのに~
そこで、大きく深呼吸をしてダッシュ!
一気に車の中に突入!!…キーレスで助かった~
お守りを握りしめ、改めて車外を見回したが誰も居ません。
不意に「ガン!」と助手席側のドアを、硬いモノで叩く音が一発!
…てめ~大事な愛車を~
それから1時間ほど、駐車場に留まり様子を見て帰宅しました。
翌日、車を点検したが、ドアのへこみはありませんでした。
……油断していた自分に反省!
これに懲りたので、この会社に在籍中は、
お守り等を必ず持つように心掛けています。