リゾートバイトで…

怖い話

リゾートバイトで…

投稿者:GOROさん


二年ほど前、群馬県のほうにリゾートバイトをしにいきました。

その時に私が体験したお話です。

私はもともと霊感に疎いので、心霊体験は今までありませんでした。
しかしそんな鈍感な私にも、そのリゾートバイトの宿泊寮に着いた時から、
何か違和感を感じていました。
私は普段ごはんをたくさん食べる方なのですが、
その時に限って、リゾート先にいる間、

まったく食欲が湧かないのです。
二週間ほど滞在していたのですが、
きちんとご飯を食べたのは5回ぐらいでした。

そのリゾートでの私の仕事は和食レストランのウェイターだったのですが、

そこで2回ほどおかしな体験をしたのです。

ある朝、早く起きた私は、誰よりも早く仕事先に着きました。

靴を下駄箱に入れている時に、ふと私の左側に誰かがいるのを感じ、
「僕よりも先に仕事場に来ていた人がいたんだな」と思って、
「おはようございます」と挨拶をしながら、
左側を振り返りました。
しかし誰もいないのです。
私は確かに仕事着のもんぺを着た
女の人がいたのがわかったのですが…。

その日の夜、仕事の合間に休憩をもらった時のことです。
他の人達はご飯を食べるために食堂に向かうのですが、
私はまったく食欲がわかないので、

ひとりで元々大浴場であった休憩場に向かいました。

そこの休憩場で一人、ぼーっとしていました。

その時に、入り口のドアを「コンコン」とノックした音が聞こえました。
私は「誰か入ってくるのかな」と思っていたのですが、
誰も入ってきません。
おかしいとは思いましたが、別にそんなに怖い事でもないし、
そのままたたずんでいました。
その後、その休憩場を出る時、
「ギーッ」と音のなるドアを開けた時、背筋が凍りました。

そこの休憩場は元々大浴場で、ドアが2つあるのです。
一つ目は鉄でできた、重い扉で、
開けるときは必ず「ギー」と音が鳴るのです。

二つ目は普通のドアで、「コンコン」とノックされたドアです。
二つ目のドアをノックするためには、
必ず鉄でできたドアを開けないと、

二つ目のドアの前にはたどり着けないのです。

私が休憩場を出る時、鉄のドアを開けたのです。

つまり鉄のドアは元々閉まっていたのです。
どうして普通のドアまでたどりついて、
ノックできたのでしょうか…。
この話をそこのリゾート先の社員の人に話したら、
「ここのリゾートはよく出るんだよ」と言われました。
リゾートバイトを終えて家に帰ると、
5キロほど体重が落ちていました。

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