鳥

僕と仲のいい友達は十代の頃よく公園にたむろしていました。

手持ちのお金なんてたいしたことも無くファミレスなんて贅沢で、

友達の家に毎日行くのも気が引けるためよく公園にいたんです。

雨の日なんかは屋根がついた休憩所みたいなものがあるＹ公園に行き、

普段はすぐ近くにあるとても小さなＫ公園にいました。
Ｋ公園の隣は小さい神社があって
毎年正月にはお賽銭を入れていました。
そのＫ公園の話なんですが、
その日はすこし曇っていて夜の８時位。

僕と友人のＹと二人でやはり怖い話なんかをしていました。
僕とＹは缶コーヒーを片手に僕が語り、
Ｙが黙って話しを聞いていました。

その公園は住宅街の中にありとても静かで怖い話なんかすると、

妙にひきたてるものがあり最高の場所でした。
Ｙに話していると喋るのが疲れてきて、
きりのいい所で少し休憩をいれました。

そのときＹとコーヒーを飲みながら違う話をしていたのですが、
話している最中に何故か二人とも会話をきって
何故だか神社に生えている木をみました。

すると木の葉のあたりからスーっと白い大きな鳥が飛んできて、
僕達の頭の上を飛んですぐ近くの
民家の屋根の上あたりでパッと消えてしまいました。

僕とＹは一部始終を口をあけ
首を動かしてポカーンと見てました。

それからしばらくして「あれなに？」みたいな事をいってました。
不思議な感じはするものの恐怖感は無く、
二人とも一体何だったのか分からなかったので

「まぁ、いいか」で終わったのですが、存在感はかなりあり、