投稿者:屋敷サカエさん
サッカーの応援で京都に行った時の話です。
試合終了時間が9時半頃だったので、ビジネスホテルで一泊。
お風呂に入り、翌日の準備をして12時頃就寝しました。
疲れていたので、直ぐに睡魔が襲ってきたのですが、この時、
部屋のどこからか「カリカリ」と引っ掻くような音が…
はじめは隣の部屋の音かと思いましたが、かなり近くで聞こえました。
電気を付けて狭い部屋の中を見回しましたが、別に異常は無い。
音をよーく聞いてみると、今寝ているベットの下から…
ベットの上から身を乗り出し、シーツをめくって覗き込むと、
真っ暗な中に微かに光る二つの眼…
輪郭で猫だと分かりました。
フロントに連絡しようと、テーブルの上にある電話に手を伸ばした瞬間、
足の方の隙間から黒猫が飛び出し、
バスルームの扉の前を駆け抜け部屋の出入口へ…
勿論ドアは締まっていて、鍵も掛かっていましたが覗いた先には、
黒猫はもう居ませんでした!
この間ほんの数秒。
恐怖よりも不思議な感覚に囚われながら
「まぁ~、京都だからネ!」
勝手に納得して、もう一度部屋中を確認して就寝しました。
黒猫が横切ると不吉だと聞いていましたが、
翌日は、特に悪い事もなく無事に家へ帰れましたが…