投稿者:YASUMIKIさん
私が幼かった頃だから昔の話です。
父に連れられ千葉にある父の知人宅に行ったときのこと。
幼い私は退屈で、道路をはさんでその家の前にある
空き地で遊んでいました。
そのとき私と同じ年位の子供がニコニコと近づいてきて、
なんとなくいっしょに遊んでいました。
空き地は、山の一部を切り崩したようになっていて、
私たちはその上に登りました。
上から見ると切り立ったガケの様に見えました。
ふと振り返ると、その子はニコニコ笑いながら私に近づき、
突き飛ばしました。
私は下まで落ちました。
たいした高さではなかったので、何ともなかったのですが私は怒り、
また上へ登りましたがその子の姿が見当たりません。
子供心に不思議だと思ったとき、家のほうから私を呼ぶ声がし、
父とその知人にあんなとこから飛び降りて、危ないだろう。
と言われました。
あいつがやったと言っても二人とも、キョトンとしていました。
数ヶ月後、父と再びその知人宅へ行ったとき、
前の記憶が蘇り、空き地の上へ登りました。
そこには以前、私を突き飛ばした子供がいて、
ニコニコ私に近づいて来ました。
腹が立った私はいきなり強引にその子を、突き落としました。
ザマア見ろと私は、下を覗き込みました。
しかし姿が見えません。
不思議でした。もっと不思議なのは、いっしょに遊んだはずなのに
会話は互いに全くしていなかったのです。
私は二度と父の知人宅へは行きませんでした。