投稿者:パトリックさん
これは韓国で起こったお話です。
俺はその日友達と一緒にボートに乗ろうと
わざわざ遠いデコボコの多い川まで来ました。
そしてライフジャケットを各々に渡しました。
俺の友達Nはライフジャケットを着てみましたが
どうやら破れてたのでそれを置いて新しいのに着替えました。
そしてそのライフジャケットをSが着てしまったのです・・・・。
あんな悲劇が起こるとも知らず・・・・。
最初は物凄い波で大騒ぎでしたが次の瞬間ボートが引っ繰り返ったのです。
幸いライフジャケットで皆命を取り止めましたがSがいなかったのです。
すぐに捜索が始まりましたが夜中の二時を過ぎても見つからないので
その日は宿屋で泊まりました。
そしてある夢を見ました。
Sの足が石の間に挾まり白眼をだしながら死んでるのを・・・・。
次の朝他のやつらに聞いてみたら続々と「俺も見たぞ」と言う奴が現れました。
そしてその夢にでてきた所に行くとSがいました。
でももう死んでいて・・・・・・・・。
そして次の日お葬式が行なわれました。
お葬式が終わると皆泊まってる宿屋に行きました。
俺は中々寝つけなくて寝返りを打ってました。
そして突然Sが現れたのです。
奴の目はとても悲しく見え次の瞬間消えました。
この後不思議な気持ちになり気分転換に海に行くとNがいました。
見てみると小さい紙船に小さいコップにもられた酒と
火のついた煙草を見ました。
そしてそれを海に流しました。
その後Nがその重たい口を開きこう言ってくれました。
「あいつ・・・・酒と煙草が好きだったからな」
「もしあの時俺があのライフジャケットを着てたらこんな事にはならなかった」
そしてゆっくりと流れる紙船を見ながらこうつぶやきました。
「安らかに眠ってくれよ・・・・・・S」