投稿者:なおっちさん
これは、私(N)が実際に体験談です。
以前、投稿した「死のお告げ」の続編です。
祖母が亡くなってから、お婆ちゃんっ子であった私は、
毎晩のように祖母の夢を見ていました。
それは、祖母が生きていた頃の何気ない日常であったり、
祖母と一緒に遊んでいるといったような楽しいものばかりでした。
しかし時が経つにつれ、祖母がもう生きてはいないということを
夢の中ででも認識するようになっていきました。
ある晩のこと。
いつものように夢の中に祖母が出てきました。
それはいつものように何気ない日常の場面であったにもかかわらず、
死んでいるはずの祖母が生きている頃と変わらずに
私と接していることに妙な恐怖感をおぼえてしまいました。
私は怖くなって、夢の中で泣き出していました。
その時の祖母の悲しそうな顔を覚えています。
目を覚ますと朝でした。何故か両親のベットで起きました。
母に何故、両親のベットで寝ていたか聞いてみると、
その晩、何気なく私の部屋を覗いたところ、
私はうなされて、泣いていたそうです。
起こしても起きず、「怖い、怖い・・・。」
と言い続けていたそうです。
仕方なく父を呼び、私を自分達のベットに連れていったところ、
泣きやんで眠ったそうです。
その日、私は仏壇へ行き、手を合わせ、
「お婆ちゃん、もう夢には出てこないでください・・・。」
と、お願いしました。
それから私は祖母の夢を見なくなりました。
ただ、祖母のあの時の悲しそうな顔は今でも忘れられません。