投稿者:千さん
バイト先から帰宅する時の話です。
当時私は、250ccのバイクで通勤していました。
時間は夜22時くらい、神埼の職場から久留米に帰る途中でした。
帰りに上峰サティという、ショッピングモールがあるのですが、
いつものごとく、その前の道を120km(←違法行為!)
ぐらいですっ飛ばして帰ってました。
そのとき対抗車線でスクーターが転倒しているのを発見。
大丈夫かと思ってUターンしてみました。
スクーターに乗ってたおじちゃんは、ちょうど立ち上がったところで
安全なところへ一緒に押していく事に。
とその時、たぬきが痙攣して今にも死にそうになっているのが
目につきました。
おじちゃんと話していると、案の定、たぬきを引いてしまっての転倒だったそうです。
で、話している途中で怒りが込み上げてきたのか、
たぬきのところ迄歩いていって頭にケリを入れるおじちゃん・・・
それまで痙攣(けいれん)していたたぬきは、もう動かなくなってしまいました。
ちょっとここで泣きそうになった私なんですが、それはいいとして。
おじちゃんのスクーターの状態を見るために、明るいところへ行きました。
何十メートルか先のところです。
タイヤが曲がってたりしたので応急処置とかしてました。
スクーターをよく見ると太宰府ナンバー。
太宰府から、佐賀まで仕事に行く途中で、
終わったらすぐに帰るとのことです。
はっきりいってスクーターの状態、おじちゃんの怪我、
両方を考えたらいささか危険すぎるように思いました。
そんなこんな話し手いる時に、急に道路の方にプレッシャーを感じ振り向きました。
なんとそこには、轢かれて息絶えたたぬきの姿が。
目を見開いてこっちを見ていました。
引かれた現場は、何十メートルか離れたところです。
多分、車に引かれ、引かれして、私達がいるところへはねとばされてきたのでしょうが、
私には、たぬきがおじちゃんを追い掛けてきているような気がしてなりませんでした。
結局おじちゃんはそれには気付かず行ってしましましたが・・・
私も恐くなってすぐに帰りました。
帰ったあとで、すっごいおじちゃんが心配になって
胸騒ぎが止まなかったのを覚えています。
おじちゃんは無事に帰れたのでしょうか?
その道を通る度に思い出す事です。