投稿者:TAKさん
私はアメリカの大学の寮で生活しています。
部屋は本当はルームメイトも居るのですが、
何故か未だに一度も姿を現した事がありません。
恐らく私が日本人であるためだろうと思います。
ですので、事実上一人部屋に住んでいます。
ある夜、真夜中にふと目を覚ましました。
トイレにでも行こうと思い体を起こそうとしましたが、全く動けません。
私は昔から金縛りになる事が多かったので、特に焦りはしませんでした。
しかし次の瞬間、耳元で低い男の声がしました。
「…ca..ot…move….uh…..?」
多分英語でしたが、何を言っているのか殆ど聞き取れませんでした。
しかし明らかな殺意を感じたので、私は恐怖のあまり
自分で上げた声とは思えないほどの金切り声を(頭の中で)
上げました。
それは聴覚として間違えてしまうくらいハッキリと響きました。
そしてなかなか動かない体を力ずくで何とか振り返らせ声の正体を見ると、
そこには体中から光をはなつ小さな男の子が私と一緒に横になっていました。
誰?と聞くと、男の子はさっきの(とても男の子が出せる訳の無い)
低い声で、やはり聞き取りにくい言葉で何か
「殺してやる」というような事を言いました。
最後に私が体をがばっと起こすと、光はやみ、男の子は消えてしまいました。
次の日の朝、私は小さい頃に誰かに教えてもらった結界を張りました。
暫くはそれで何事も無い夜が続いていたのですが
ここ数日、また金縛りに遭うようになって来ています。
そろそろ効果が無くなって来てしまったのでしょうか・・・。