大阪城とY君

大阪城とY君 怖い話
大阪城とY君

大阪城とY君

投稿者:静姫さん

7年前に友達が歌の練習をしたいというので4人で夜の大阪城に行きました。

その中には自称霊感があるというY君もいました。
私達は天守閣の近くの石垣の上で弁当を食べたり
ギターを弾いたり歌ったりと宴会気分でした。

お酒は飲んでませんが・・
でも私は天守閣の方を見ると暗いし薄気味悪いし
誰か覗いているようで嫌でした。

Y君も黙ってましたが何か不満そうでした。

そのうち帰ることになり、私が車を運転しました。
走り出したとき、「まだ時間早いのに人も車も少ないな」と
思いましたが気にせず運転してました。

しばらくして道を間違えてたことに気づき、引き返しました。
ところがまた道を間違えてまた引き返すことになったのですが
標識通りに進んでるのに何か変なのです。

まだ大阪城は見えてます。
そして3回目でやっと思った道に出たのですが
交差点で突然Y君が叫びました。

「アホ!!止まれ!」
私は急いでブレーキを踏みました。
そして唖然としました。

そこは横断歩道で、人が20人近く渡っているのです。

でも恐ろしいことに私には見えてなかったんです。

これは不注意とも言えますがその後Y君が言うには
「怖がると思って黙ってたけど大阪城で君の横に
白いもやもやしたものが付いてきていたから追い払った」

とか・・

なんか私ずーっと頭がぼうっとしてたみたいで我に返りました。

Y君が怒鳴ってくれなければ人を轢いてました。

その後Y君が多少霊感があることを実証する出来事がありました。

帰り道に私の奈良の実家近くを通りました。

そこには地元の人がたまに霊を見るという、

農民一揆の時に農民が首を切られたとかいう場所があるのですが

Y君には何も教えてなかったのにそこで武者の霊を見たとか言うんです。

そしてしばらくたったある日、交差点で

「君、ここで絶対事故する」

とつぶやいたのです。

私はその見とおしの悪い交差点ではとても気をつけていたのですが・・

ある霧の夜、右折車にぶつけられました。

このときは幸い怪我もなかったのでよかったです。
それから夜に確認して進んだはずなのに盲点なのか、
すごいスピードの信号無視の車がいて、

もう少しで大事故寸前ということもありました。

あれからY君とは交友はなくなりましたがいろいろと怖かったです。


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