投稿者:緑茶さん
K子シリーズファイナル(謎)です。
K子がいろいろな不可思議な現象があったのは過去の話で、
いま、一人で住んでいるアパートで何か起こるようなことはないそうです。
(実家にいる間は「姉ちゃんの部屋は出る」と言われていたそうですが、
部屋は家の立て替えで変わってもいろいろK子に起こってたので
部屋のせいではないそうで)
就職してからは一度だけ、これらの話を友人にしていた時の事。
夜中に海辺をドライブしていて、過去の話をしていると、
身体が寒くて仕方なくなったそうです。
冬でした。
暖房の効いた車の中で自分のコートを着て、人のジャンバーを着て、
ほかの人のコートをかけてもらってなお震えている。
しかも風邪なんか引いてない。
これが突然起こったときに気が付けばよかったんですが、
「なんで寒いんだろう?」と原因が分からなかったそうです。
その後入ったファミレスで友人7人のうち、
K子の注文したものだけ出てこない・・・。
それでK子はやっと「ヘンだ」と気がついたそうです。
店を出る頃、「怖い話をしたからだ・・・」と思い当たり
ほんの一言、魔よけの言葉(危ない人みたいだ)をつぶやくと
ぴたりと寒気がやんだそうです。
「夜中に海の側で話すっていうのは危険だった」と笑いながら言っていましたが。
友達(男)に話すと、
「ね、だからやめろっていっただろ」と言われてしまったそうです。
夜の海は怖いです。
でも、それ以降 あまり怖い体験はしていないそうです。
いわくのある場所に近づかないなどの注意はしてるそうですが。
しかし、起こらなくなった理由は多分20歳を過ぎたからでしょう。
不思議な体験、いわゆる怪奇現象に遭遇しやすい人はけっこういます。
友人の家は男性のみ霊感が強く、彼女のお父さんは
玄関に立っている鎧武者が毎日見えるらしいです。
昔、バイト先の知り合いはある場所に車で行くと、
バックミラーに男の人が見えるらしかったし。(鏡を通さないと見えない)
高校の先輩は、病院跡地に家が建っているため、玄関の外に首のない人が
立っていたり、部屋の中を人間の腰から下だけがはい回っていたり、
目が覚めると だれかの顔だけが浮いて自分を見ていたらしいし。
お華の教室で一緒になった女性は、女系家族だけがへんな第六感を持っていて、
線香を焚いていないのに、家の中で香りがするようになると
数日後に近所の人が亡くなるのがわかるらしいし。
ほかにもいろいろありますが、わりと言われたのは
「心配しなくても、20歳過ぎたら自然にそういうことが減るよ」。
本当かなあ、と思っていたけど確かに回数が減りました。
思春期を過ぎて、精神的に安定した・・・な~んていえば一般的で、
怪奇現象を否定する人たちの理論を正当化しやすくなるんだろうけど。
「私としては、良くも悪くも大人になっちゃったのかな」と、
そんな一言で済ませたいと言っていました。
霊感が無くなるなんて言う事もあるのでしょうか・・・?