投稿者:緑茶さん
またK子の話番外編、今回は母と体験した現象。
K子の祖母が他界してはじめてのお盆の夜の事でした。
K子が夜、お風呂に入っていると、2階でなにやら
がたがた音がしたそうです。
結構大きな音で、ばたんばたん机に椅子をぶつけるような、
また、太鼓のような音だったそうで。
お風呂の上は弟の部屋。
「なんなんだ~?あの子、うるさいな~」
あとで文句いってやる・・・、と思って湯船に浸かっていると
「ねえ、今何か言った?」と、母が台所から声をかけてきたそうです。
「い~や、何も? 二階の○○(弟)の部屋の音でしょ?」
「ちがうよ、人の話す声が聞こえるのよ。」
「いや、だから○○が騒いでるんでしょ?」
「そんなはずないよ、○○と□□(上の弟)はお父さんとさっき、車ででかけたもん」
そう言われて、はたと、家の中に母とK子しかいないことを思い出したそうです。
「私はさっきから、ばたんばたん二階から音が聞こえるけど・・・」
というと、母は「数人の人が、がやがや話す声が聞こえる」と言います。
その時、二階は静かになっていました。
「気のせいか? 家の裏を通った人の話し声じゃない?」
と、とりあえずむりやり納得して母は台所へ戻りました。
すると、がたんがたんと明らかに二階で音がする。
母も、「やっぱり音がする!」
もう、気のせいにできない音でした。
母が弟の部屋を見に行きましたが何もなく、誰もいない。
当然、外部から侵入した形跡もない。
「???」となっていると、
母が叫びました。「もしかしてっ!」
仏間にあわてて走っていった母は大急ぎでなにやら始めました。
「お鉢さん、供えていないっ!」
(仏壇にお供えするご飯のこと。
ことらの家では毎日お供えしているそうです。)
仏壇にお供えを終えると、もう音はしなくなりました。
母は、しょんぼりして「お盆にご先祖様が
家に帰ってこられた日に忘れるなんて。
しかも、おばあちゃんの初盆なのに・・・。
だから怒られたんだ・・・。」と言っていたそうです。
身内が化けて出たように思われると、
人聞きが悪いから話しちゃだめと言われていたけど。
死んだじーちゃん、ばーちゃん達が帰ってきて
わいわい話しているのを想像すると、
K子はなんだか嬉しくなっちゃったそうですが。
これで、母も信じざるをえないと思うんだけど、
未だに認めたがっていないそうです・・・。