投稿者:宝塚過激団さん
”女性の悲鳴”同様、職場の同僚SのRくんから聞いた話です。
やはり職場のはなし。今度は車内です。
夜間、新幹線基地内で清掃の仕事をしていますが、
2人1組で清掃を行います。
ある日、同僚のSのRくんはHくんと組んで仕事をしていました。
その日の号車は”11号車”でした。
一本の清掃作業が済んで、車内で少し無駄話をしていた時のことです。
車内で「パン!」と手を叩くような音がしました。
新幹線は電源が入っていたので、下からはモーター音が、
車内は空調の音がしてそんなに静かではありません。
その時は、隣の10号車がいたずら好きの大先輩Hさんだったので、
多分Hさんが座席の間に隠れていたずらをしたのだと思ったのです。
ところがすぐそっちへ歩いて行ってみると、大先輩Hさんはいません。
隣の号車を見るとHさんは10号車の反対側にいます。
Hさんがいたずらをして移動したなら判るはずです。
「?」と思っていると、やがて車内が
「ミシミシ・・・パキパキ・・・」と妙な音を立て始めました。
電源を落としたときにはこういう”やなり”のような音が聞こえることもありますが、
電源の入っているときにはこういう音は経験上聞こえないのです。
それでようやく、さっきの手を叩くような音も含めて
「これはラップ音だ・・・」と判ったそうです。
すぐに次の作業で外へ出ましたからそれ以上は何もありませんでしたが。
私たちの間では、”出るとしたら11号車”と言われてますが、
実際車内の”らしい”話は初めてです。
さて、うちの職場では、”女性の悲鳴が聞こえた”、
”着発線で人影が佇んでた”、
”停電後の夜中、始業(点検班)が西の詰め所で
ジュースを買いに行ったら、自販機の上に女性が立って睨んでた”、
”いないはずの背広の男が立ってて、すぐ消えた”とかいろいろありますが、
この”ラップ音”、ここの「場所」によるものか、
それとも「11号車」に付いてるものか、どっちなんでしょうね・・・?