投稿者:宝塚過激団さん
職場の話です。職場の同僚SのRくんから聞いたはなし。
比較的最近のことです。
私たちの仕事は新幹線基地内での新幹線の車内清掃です。
この清掃作業は2人1組で行います。
夜勤ですので、女性は夜9時以降はいません(今のところ)。
さて、基地内には整備用のプラットフォームがあり、
0番から6番までの7つのプラットフォームがあります
(ピット線と呼んでいます)。
ピット線の下はまた通れるようになっており
(下回りと呼んでいます)、
汚水の抜き取りや水の入れ替え、
他には修繕班が修理をしたりしています。
また、夜間は新幹線の電源を落とす”停電”があります。
これが大体夜中3時以降です。
この停電までに大体仕事を終わらせます。
以上が状況説明です。
さて、ちょっと前のことですが、同僚のSのRくんと、
その日の相方のHのKちゃんが一緒に仕事をしていました。
その日は新幹線の停電の時間に少しかぶって最終作業が終わりました。
車内は真っ暗です、といっても建物内は灯りが点いていて明るいです。
普段は新幹線のモーター音がそこらじゅうでしていて結構うるさいのですが、
もう電源を落としてあるのであたりは静まりかえっています。
2人はピット線に出て掃除道具の片付けをしていました。
と、その時ピット線の下らへんから、
「キャ~~ッ!!!」
と女性の悲鳴のような声が・・・
その声を聞いたSのRくんは「・・・?」と思いながら、
ピット線の下へ降りてみました。
しかし・・・誰もいません。
というか、この時間には女性はいないし、
こんな新幹線の車輪のあたりで女性の声がするはずがないのです。
「・・・おかしいなぁ。気のせいやろか?」と思いながら
ピット線の上に上がると相方のHのKちゃんが
目線を送ってきました。
「・・・Kちゃんも聞こえたん?」
「聞こえたで~、女性の悲鳴~!」
2人そろって聞いてたことで、勘違いでないことを確信したそうです。