投稿者:静姫さん
私が中学生の頃でした。
10年近く飼ってた三毛猫の「ミイコ」がいなくなりました。
私はとても心配で、学校に行ってても
胸が締めつけられるようになったり涙が出たりしました。
猫は死期が近づくと姿を隠すみたいですね。
一週間ほど過ぎて私はやっぱりミイコは死んだんだ
と思うようになりました。
そんなことを考えていた夜、ベッドで横になって電気も消して、
さあ寝ようかと思っていたら、何か気配がしました。
暗かったのではっきり見えませんでしたが
ベッドの右下に猫が座ってこちらを向いている様子です。
でも部屋の戸を見ても開いていません。
ミイコはいつも自分で戸を開けるからわかるのです。
私はすぐにおかしいなと感じました。
そしてもう一回、その猫を見たらこの世のものではない雰囲気なのです。
目だけが大きく白く光ってます。
でも不思議と怖さはありませんでした。
そのうちに猫は私のベッドにポンと飛び乗ってきました。
そして私の顔の上をすうっと超えたかと思うと左斜め上に消えてしまいました。
この時、はっきりと線香の香りがしました。
私は、今のはミイコだと実感しました。
何故かというと、ミイコはいつも仏壇の隙間に入って
寝たりしてたから線香の匂いが付いていたのです。
それから、やっぱりミイコは帰ってきませんでした。
あれはミイコが私に死を知らせてくれたのだと思ってます。