犬鳴峠…から数年後

怖い話

犬鳴峠…から数年後

投稿者:B-HEARTさん

かなり久々に投稿致します。
あれからもう7年ぐらい経ちますでしょうか。
あの時、犬鳴峠に行った仲間の一人が
島根の方へ引越す事になりました。
彼は元々「霊」を感じる体質、と云うよりも
実家が霊道に架かっている為、生まれた時から
家族全員が霊感体質に成っていたそうで、
死ぬ間際の親戚の叔父さんが夢枕に現れた等の
体験談を聞かされた事もあり、当の彼自身も
その体質が災いしてか、私達の目の前で
霊に憑依され、実家にて背中を経文で
シバかれた(除霊)って事もありました。
(余談ですが、九州のF県、宇○八幡宮の
御神木で首吊り自殺された方の地縛霊が
憑依したようです。)
話は最初に戻りますが、何でもネットで知り合った
女性の家の近くに住むという事でしたが、
何の因果か、この女性も又 「霊感体質」らしく、
引越し等の為の車での移動中、山口県のあるトンネル
(名称は未確認)で巨大な武者の生首が

凄いスピードで襲いかかってきて、二人で
「ぎゃー」っと叫びながら、
霊体の中をすり抜けて来たとか、、、。
彼曰く、日に日に霊能力が高くなると。
そして、彼との別れの前日、何か福岡での
思い出を残そうと選んだ場所が犬鳴峠だった、
7年前に来た時は「見えなかった」モノが今なら
「見える」という事で、若宮側から登り、旧トンネルまで来た。
(当時はブロック2段積み)
ブロックから頭を出し、ゆっくりと中を見るが
私には何も見えない、、、。
「何かいる?」と小声で聞くと、
「居るね。」
「ほら、久山側のブロックの一番左に白いのが居る。」
彼はそう言うが私には何も見えない、ただ、
トンネル内に響く水の音しか聞こえなかった、、。
もう一度よく見ようとした時、水音が激しく鳴りだした、
それと同時に、彼が手を引っ張り「帰ろう。」
と言い出す。
どうも私達の存在にきづかれた様だ。
あの激しい水音は、霊の足音らしい。

そしてトンネルに背を向け帰りを急いだ。
「振り向かない方がいい。」
「追って来る?」
「いや、アレは地縛霊だから、あそこからは出られんよ。」
次の日、彼は島根へ行ってしまった。
そして以前にも増して、霊能力が上がっている様です。

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