投稿者:トラバスさん
20年ほど前、大分のキリシタン殉教記念公園前を
原付バイクで通過して時の体験です
まだ携帯電話も普及していない
20年以上も前(8月の午後8時過ぎ)、
私は当時まだ学生でアルバイトからの帰宅時間が
普段より遅くなり、辺りはすっかり真っ暗に。
家族が心配しているだろうから自宅に一報しておかなければと
考えていたところ、ちょうどキリシタン殉教公園内の駐車場にある
公衆電話が目に入りました。
当時はまだキリシタン殉教公園の付近は
近くに街灯や店舗もなく、公園内の駐車場内に
ポツンと光る公衆電話はとても目立つ存在でした。
そして左折のウィンカーを出すくらいのタイミングに
差し掛かったところ、公衆電話の明かりのすぐ向こうに
スーーーっと暗闇方向に歩く男性の姿を発見しました。
薄暗かったので全身は確認できませんでしたが
下半身の様子から男性と感じました。
『どうせ地元のヤンキーか何かが集まっているだろう』、
『絡まれると面倒だな』と思い、ここで自宅に電話することを諦め、
公衆電話前を通り過ぎながらいったい何人くらい集まっているのだろう?
と真っ暗な駐車場内を見渡すと、何故か誰一人見当たりませんでした。
『あれ??』となった私でしたが運転中だったので、
前方をしっかり見なければと真っ暗な駐車場内から
直進方向に視点を向けようとしたところ、その公衆電話から
15mほど離れた所にあるキリシタン公園前の十字架が
目に入りました(↓写真の十字架)。
すると・・・
その十字架に血まみれの強い怨念を持っているかのような
鋭い目をした半透明で上半身だけの男性がこちらを睨みつけていました。
時間にして僅か2~3秒だったと思いますが、
通過する間ジーーっとこちらを睨みつけ、
パニックの私はただただ事故しないよう原付のハンドルをしっかり握り、
その場を通り過ぎることしかできませんでした。
もう一度戻って見間違いだと確信したいと思いましたが、
それまで閑散としていた道路でしたが、
後続車も対向車も急に増え始め、
どうしても引き返すことができませんでした・・・、
自宅に帰り、公園付近の地元の友人などに話したところ、
『あそこで電話をすると交通事故に合う人が多いらしいよ』
などと言う噂話を聞きました。
心霊体験は何度か体験した私ですが、
あれほどくっきり見えたのは初めてで、
しかも振り返ると公衆電話の明かりの向こうから
暗闇に消えた男性らしき人物は、もしかしたら
十字架で見えた上半身血まみれの男性の
下半身だったのではと思うと、2度ゾッとした体験でした。