白糸の滝
全国に同じ名前の滝があるがここでは心霊写真が撮れるなど
怪奇現象があるという
滝つぼが見える。
この白糸の滝は寄姫の滝とも呼ばれている。
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白糸の滝(寄姫の滝)
この滝は(高さ20m)は昔木山(上益城郡益城町木山)の
城主木山弾維久の家臣で兵部正秀は或る夏のひととき涼を求めてこの滝を訪れた。
しばし憩いし折、いづこからともなく衣づれの音が湖水を渡りて忽然と一人の美女が現れた。
兵部と語り合うこと暫し、美女は又忽然と消えた。
兵部は帰館のあとも、この美女を忘れ難く、
この滝に通うこと三夜、遂に二人は契りを結ぶ仲となった。
今もなお別の名を「寄姫の滝」とも云う。
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と、看板では夫婦になったところで終わっているが、実はこの言い伝えには続きがある。
この後夫婦となり一緒に暮らし始めた寄姫と兵部。
しかしある日兵部は友人からおかしなことを聞く。
機織りの道具をもった美しい女の人魂が毎夜、兵部の家に向かうという。
気になった兵部は寄姫を問い詰め、刀で切ってしまう。
刀で切られた寄姫は姿を消した。
兵部は血の跡を発見しその跡をたどると白糸の滝の洞窟に続いていた。
そしてその洞窟の中には大きな蛇が血を流し、倒れていた。
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