チチャの木
山中の道にぽつんと佇む木。
根獅子に伝わる麦穂のマリア伝説にまつわる樹木。
キリシタン信者だった母親が赤子を連れて逃れる途中、
農夫に追手が来たらこの麦を作っている時期に
通ったよと言ってくれと頼んだ、
麦は不思議と生長して、その親子の姿を隠してくれた。
しかし赤子が泣き出して発見され、処刑されたという。
この木は親子の血を吸って、今でも切ると血が出るという。
(信者伝承)
麦穂のマリア伝説は外海・五島地方に伝承された
「天地始之事」に似た話があるが、その関係は不明。
この木は地元の人が枝一本も切ってはならないと
言われている。
大雨の中、この木はなんとも不気味に見えました。
チチャの木と書いてある看板。
下に伝説の内容が書いてあるが消えかかっている。
この木のそばで殉教したと書いてある部分が読める。
付近は山と田畑があるのみ。
車で来てもこの木は傷つけないように
しないといけませんね。