投稿者:紅のプー太郎さん
釣り仲間から
「昼間は暑いから、たまにゃ~夜釣りでも行くべ~よ!?」と、
有りがたいお誘いがあり、二つ返事で
ノコノコと2人で出かけました。
熊本県の心霊スポットで「Pホテル」という、
元ホテルの廃墟があり、近くの港だったんですね。
日付が代わる頃、遠くから
「ピチャ・・・・ピチャ・・・・ピチャ・・・」
と音が聞こえてきて、すぐそばまで来ると
聞こえなくなる事が数回あり、相方にも聞こえていたみたいで
「さっきから妙な音が聞こえてっけど、
なんか気持ち悪くねぇ~か?」と言い出したんですね。
100m以上は街灯の明かりで見渡せましたけど、
見回してみても2人しか居ません。
暫くすると、20mくらい沖合いに、綿菓子みたいな
白いモヤモヤしたものが現れて、
みるみるうちに若い女の姿になったかと思ったら、
手招きされたんですね。
表情は見えませんでしたけど、なぜか気味が悪い
含み笑いみたいな顔とわかり、変な脂汗が吹き出して動けません。
相方に魚が釣れたみたいで、大声をあげたら消え去り
動ける様になりましたけど、暫く物凄い悲しさと絶望感にさいなまれ、
薄々「自殺した人かな?」と思ってました。
後日、近くにある釣具屋の親父さんに聞いてみたら、
怪異があった翌日に、橋から飛び下りた女性の遺体が、
釣り人に発見されたそうで、おそらく見つけて欲しかったんでしょう。