長崎県壱岐郡芦辺町
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はらほげ地蔵
胸のところにまるい穴があるので、はらほげ地蔵と呼ばれている。
干潮時には浜に降りて拝むが満潮になると頭上までかくれるので
胸に穴をあけて供物をあげたものであろう。
此の地蔵は何時だれが何のために祀ったか、
明らかでないが、遭難した海女の冥福のため、
又捕獲した鯨の慰霊のため、あるいは疫病退散祈願のためとも伝えられている。
春秋彼岸明けと旧盆の15日には格戸参詣し、又旧10月24日には
浦中行事として供養が行われ浦中安泰海上安全大漁満足の祈願がされる。
海中を好まれると言ふので、八幡漁港整備に当って
現在地まで移動が行われた。
平成元年11月10日
芦辺町教育委員会
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海は引き潮気味であった。
以前は海の中にあり、時間によっては水没して見られないこともあったという。
お地蔵様の後ろ。
穴は貫通はしていないようだ。
胸のあたりには数センチほどの穴があり、お賽銭が入れてあった。