投稿者:カヅヒコさん
これは1999年の8月15日に起きた話です。
その日はいつも集まる仲間と、
東京の大学に通っている友人が帰ってきてたので、
その彼との計6人で夜中にファミレスで話をしていました。
その中に『菅生の滝』のK君もいました。
僕達がいた席は、厨房への入り口がすぐとなりにある端っこの席で、
厨房側から右に、僕、Cちゃん、Tさん。
そして僕の向いに東京から帰ってきてたM君、K君、S君という形で座ってました。
その日はお盆の最終日という事もあって怖い話をしていました。
僕が冗談で「俺の肩にいっつも憑いてくるけんね。もう今日は勘弁してくれ。」
と言いながら右肩を手で払ったりしていました。
で、2時間ぐらいしてファミレスから出て各々、家へと帰って行きました。
次の夜も、昨日のM君とK君と、あと別の友人とで食事をしていました。
くだらない話で盛り上がっていると、K君が
「あんね、昨日ファミレスに行ったやん?そん時にね、
カヅヒコとCちゃんの間にね、変なもんが見えたんよお」と言って、
そのテーブルに置いてあったナプキンと鉛筆をとって何やら絵を書きはじめました。
K君の顔は笑っていましたが、鉛筆を持つ手はブルブルと震えていました。
K君は男の顔を書いて、
「この人が、二人の間の壁におってずっと俺を見よったんちゃ」と言うんです。
僕はその話を聞いて身体じゅうに寒気をおぼえました。
K君の話によると、初めに僕とCちゃんの間の壁に
黒いシミのようなものが見えたそうです。
何だろうと思ってジッと見続けてると、
それがだんだんと形を変え、
アイパーのような髪型の男の人になって下から
見上げるようにK君を見ていたと言うんです。
K君はそれでもずっとその男を見ていたそうですが、
途中で気分が悪くなり下を見つめたまま
お経を心の中で唱えていたそうです。
そう言われれば、その時K君は皆が話してるのに
一人だけ身体を丸めて下を向いてました。
そして帰る時レジで精算してる時もその男は
K君をジッと見つめていたそうで、
その壁から離れて、僕達についてきたりはしなかったそうです。
後日、Cちゃんに電話してK君から聞いたこの話をすると
、Cちゃんはこんな事を言いました。
「そういえばね、あの次の日に朝起きたら、
左腕にジンマシンができとったんよねえ。
何かなっち思いよったけど・・・。」
K君は、あんなに人がたくさんいて明るい所では初めて見たと言ってました。
追伸:そのファミレスの隣にはビデオレンタル屋などいろんな店があって
車の出入りが多いんですが、道路に出る時もとても見晴しが良いんです。
でも、その道路ではよく事故が起きます。
一月に大小あわすと1回以上は起きていると思います。
なんで事故を起こすのか分かりません。
実は僕の友人も、そのビデオレンタル屋から出る時に
バイクと人身事故をおこしてます。
しかも僕も同乗してました。
僕達のほうはたいした事はなく、バイクの方は命に別状はなかったんですが、
全身打撲で長い間、入院してました。
本当に怖い所です。
幽霊の件以来、ここのファミレスには一度も行ってません。