投稿者:ひろくん@熊本さん
東京は西にある八王子。
その山中に戦国時代に滅ぼされたという城跡があります。
造形大学へ向かって走っていき、そのままちょっと坂を上ると
うっそうとした入り口があります。
駐車スペースはあまりないので、ほとんどが路上駐車になります。 城跡への入り口には簡単な説明の看板と洒落たトイレ。 鬱蒼とした木々の下、小川沿いにある道を歩いていくと
ちょっとした広場があります。
車がUターンできるぐらいの広さです。
そこをよく見ると、滝壺への看板があります。
その滝壺での話です。
まだ私が大学生だったころのことです。
季節は夏、怖い話などが活気づいていました。 ある番組で八王子城跡に幽霊が出る、
という視聴者からの手紙が紹介されていました。
ここは戦国時代、攻め落とされて
女子供どもはこの滝壺の上で敵に辱められるよりは、
と仲間の手で首を落とされました。
滝壺は血で真っ赤に染まり、三日三晩その川は赤くなっていたといいます。
深夜、男二人でこの滝壺へ遊びに行ったときのこと、
滝壺の水面に人魂が数体飛び回ってました。
この男二人は驚いて走って車に戻っていたとき、
一人が振り返ると滝壺の上に
戦国時代の鎧兜を身にまとった武者の姿が。
手には血塗られた刀が握られており、
滝壺は真っ赤になっていたというそうです。
本当かよ?と思っていた私は、
買ったばかりの中古の250ccバイクに
嫌がる友達を乗せてまだ日の高い夕方、
八王子城跡に向かいました。
初夏ですが、山中である八王子城跡の入り口はひんやりとしていました。 「たいしたことないじゃん。」と友達と話しながら、
目的の滝壺へと歩いていきました。
道の横には、水の流れていない小川がありました。 「水無川かな?」と言っているうちに、ちょっと広い場所へ出ました。 ちょっと見ではわかりにくいのですが、
「滝壺→」という立て看板があります。
その指示へ従って行くと、滝壺へ降りる細い道。 土で作られた階段みたいな段差のある道を注意しながら下っていくと、
鬱蒼とした 木々に囲まれた、 陽の光の届かない滝壺がありました。 最初は蚊の飛ぶ音かと思ったのですが、それにしては低い音。
「うううぅぅぅ...」
と大勢の女性のすすり泣く声が聞こえました。
あっ、これはヤバイな、と思って足を止めると、
滝の上から射るような視線が。
ものすごく強いものが居る雰囲気がします。
友達に「帰ろうか。」と言うと、友達も怖くなってきていたのか、
すぐに階段を上っていきました。
階段を上がっていきながら振り返ると、
3・4人の着物を着た女性のぼんやりとしたモヤが
滝壺のわきに佇んでいました。
噂は本当なんだ、と思って帰ったのですが、まだ釈然としない。
数日たったある夜、別の友達を「ツーリング」とだまして連れてきたのですが、
入り 口に武者の門番がいて、 それ以上入れませんでした。
このような心霊スポットは、必ずといっていいほど門番がいます。 その門番が「入ってもいいよ。」か
「近づくな!」かの表現をしていますので、
それに従うようにしています。 逆らったり無視したりすると「S病院跡で」のような
イヤな目に遭ってしまうんだもん。
この話はまたの機会に。
この近くに触ると事故に遭うといわれている「首なし地蔵」があるそうですが、
行ったことはありません。 本当に事故に遭うそうです。
心霊ミステリーナイトというオールナイトのトークショーがあったのですが、
そこで故池田貴族が言ってました。