投稿者：ぐるくんさん
私が小学生の時、一家で引っ越しをしました。
もとの家からそんなに離れた所じゃなかったのですが、
新築一戸建てという事もあり、家族みんなどこかしら
新鮮な気持ちだったのを覚えています。
そんなふうに始めた新居での生活だったのですが、
いろいろとヘンな事がありました。
まず、家の中が暗いんです。
前に書いた通り、作ったばかりなので汚れているため
暗いというのは考えられません。（実際壁紙は真っ白でした。）
それに電気を煌々とつけていてもなんだか暗いんです。
でも特になに事もないので、
気のせいかなと思いながら過ごしていました。
そうこうするうちにペットを飼いだしたのですが、
これがなぜだか尽く居着かない。
どうやらみんな逃げ出してしまうみたいなんです。
「おかしいね？」と家族で話したりしましたが、
みんなそれぞれ忙しいためにやはり深く考えずにいました。
そしてある夜、ニ階でひとり宿題をしていた姉が
なんとも言えないわめき声をあげながら、
階段を転がり落ちるようにして一階の居間に飛び込んできました。
パニック状態になっている姉を母がなだめて聞いてみると、
姉の部屋のドアの向こう（つまり廊下）に誰かがいたらしいんです。
人の気配がするのでドアのほうを何気なく見てみると
ノブがゆっくりと回っている。
で、姉が「誰？」と聞いてみると返事がない。
姉妹の いたずらだと思った姉はさっきより大きな声で
「誰？！」
と聞いたら、ゆっくり回っていたノブが、いきなりすごい勢いで
ガチャガチャガチャガチャ！！
と壊れんばかりに回りだしたと・・・。
ゾッとして、ただ事でないと直感した姉は
必死で居間までやってきたのでした。
姉が恐い思いをしている時、姉以外の家族全員が
居間にいたのは言うまでもありません。
お約束のようですが。（みんなでテレビを見ていたのです。）
数年後、父の仕事の都合でその家は手放す事になったのですが、
今でもあの時のままの状態で人が住んでいるらしいです。
そして後で聞いた話ですが、
あの家を建てる時地鎮祭をお願いした方が
かなり手抜きをしていたらしいと・・・。
あの家の怪異と手抜き地鎮祭が関係あるのかないのか、
私にはわかりませんけどねぇ。 
