ついてきた男の子

ついてきた男の子 怖い話
ついてきた男の子

ついてきた男の子

投稿者:裕之様の野望さん


私の友人が実際に体験した怖い話です。
私の友人(kとします)は毎年夏になると
母方の実家に遊びに行くそうです。

夏になるとお祭りもあってそれが非常に楽しみなんだそうです。

今回はそのお祭りの帰りに体験したちょっと怖い話です。
その日はkは久しぶりに田舎に遊びにきたせいか,
とてもお祭りに夢中になってしまったそうで、

お祭りが終わるまで遅くまで楽しんでいたそうです。
そしてすっかり暗くなってしまって
一緒に遊んでいた親戚も先に帰宅してkは、

一人でお祭りを楽しんでいました。

そして祭りも終わりに近づき、kは仕方なく帰ることにしました。
帰りはもう真っ暗になっていて、祭りが始まるまでの
にぎやかな雰囲気とは全然変わってしまい、

真っ暗な田んぼ道は本当に不気味なものでした。

「やっぱり一人で帰るのは心細いな…」

とkは思いながら家に向かいました。

帰る途中kは後ろから誰か歩いてきたのが分かりました。

後ろを振り返ると,男の子が一人こちらに向かって歩いてきます。

kはこんな時間にあんな小さな子が歩いてくるなんておかしい。
両親はどうしたんだろう?と思い、
その男の子に近づいてたずねてみました。

「僕、お母さんとお父さんはどうしたの。僕、一人?」
と聞いてみましたが男の子はkを
見つめるだけで何も答えませんでした。
kの話によると、その男の子の格好は浴衣姿で
髪の毛は今時珍しいざんぎり頭だったそうです。

いまどきの小さい子にしては珍しいなと思ったのですが、
多分この辺の地元の子だから一人で帰れるだろうと思い、
その子を一人で帰らせることにしました。

数分経った頃、まだ男の子は後ろをついてきました。

kは怖がる様子もなく気にせず、そのまま歩きつづけました。

そして更に数分後。

今度は真後ろで歩く音が聞こえてきました。

振りかえると男の子が真後ろにいました。kは怖くなって走りました。

歩く音が聞こえなくなったのでもういないだろうと振りかえると、
真後ろに男の子は立っていました。

そして男の子はkを見てニターッと笑いました。
kはその場で悲鳴を上げて走りました。
振りかえっても男の子はついてきます。

そして何とか家に着くともう男の子の姿はありませんでした。

戸を開けて玄関に入ると親戚の女の子が玄関に立っていて

「kちゃん、さっきの男の子、誰なの?」

と聞いてきました。

「○○ちゃん、男の子なんてどこにもいないわよ。」

と答えると
「だってさっき2階の窓からkちゃんを見てたら
私と同い年ぐらいの男の子がkちゃんの後を追いかけてたよ?」
その男の子は一体何者なのか。
いまだに謎のままです。

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