投稿者：裕之様の野望さん
学校って昼間は人が大勢いてとてもにぎやかですけれど、
夜になると本当に不気味なものですよね。
今回は私が中学生の頃、学校で体験したことをお話します。
当時、私は剣道部に所属していて
その日はいつにも増して練習が厳しく、
帰りが遅くなってしまいました。
更に悪いことに私は帰ろうとした瞬間、
自分が教室に忘れ物をしたことに気づきました。
真っ暗な学校の中を歩くのは決して気持ちのいいものではありません。
昼間は非常ににぎやかですが
夜には不気味な建物の顔があるのが学校です。
私は気味が悪いので、早めに忘れ物をとってこようと思い
急いで教室に向かいました。
そして教室につくと明かりもついていない真っ暗な教室から、
同い年と思える女の子が教室からガラッと戸を開けて出てきました。
一瞬ビックリしましたが、目があうと女の子は軽い会釈をして、
「さようなら」
といって廊下へ走り去っていきました。
わたしは”あんな子この学校にいたかな”と
しばらく考え込んでいましたが、
とにかく忘れ物を取ってこようと思い、
教室に入って忘れ物をとってくると急いで自宅へ帰りました。
翌日、昨日真っ暗な教室から一人女の子が出て来たことを
数人の友人達に話してみました。
すると、
「そんな女の子俺知らないよ。俺達より一つ、
あるいは下の学年でもそんな女の子はみたこともない。
俺達は弟と妹が同じ学校に通ってて、
その学年の写真を見たことあるけれど、
そんな子、見たことねぇもん。どこか他の学校からやってきたんじゃねぇの。」
と友人たちは言ってきました。
でも確かにその女の子、私の通っていた学校の制服を着ていたんですよ。
同じ学年なら、顔を知らないということはないのですが
どうしても分かりませんでした。
でも夜遅く、あんな真っ暗な教室で、しかも女の子が一人で
教室で一体何をやっていたんでしょう。
それを考えると今でも何か不気味な感じがします。
