投稿者:どかちんさん
これは私が某楽器店で勤務していた頃の体験談です。
入社当初、有名な楽器街で勤務していましたが
新宿の店舗へと移動することになりました。
その店は繁華街の中にあり5階建てで4階までが売り場、
5階が倉庫になっていました。
1ヶ月経ち仕事に慣れてきた頃変なことに気づきました。
とにかく人手が足りず1人で1フロア任されることが多かったのですが、
同僚達はなぜか4階に1人でいることを嫌うのです。
ある日、閉店後4階で1人残業をしていると
天井からノシッノシッと人が歩き回る音がしたので、
「お客さん倉庫に入っちゃったかな?」と思い倉庫を見に行きました。
しかし誰もいませんでした。
その後同じことが何度かありましたが、
「あぁ、この建物古いから天井きしんで音鳴るんだろうなー」
ぐらいにしか思っていませんでした。
数日後、朝一番で出社した私はコーヒーを沸かそうと思い
水道の蛇口をひねりました。
すると、ゴボゴボとヘドロのような茶色い水が出ました。
後から出社してきた同僚にそのことを伝えると
「実はこの建物はうちの店が入ったとき
屋上の貯水タンクから人の腐乱死体が発見されて、
それ以来5階から人の足音がしたり、
いくら業者に頼んで水まわりをきれいにしてもらっても、
ときどき原因不明の汚水が出る」と教えてくれました。
同僚達は新人の私を気遣って隠していたようです。
同僚の1人に霊感の強い女の子がいましたが彼女は足音がしたとき
倉庫へ続く階段を上っていく真っ白い裸足がちらっと見えたと言ってました。