かごめかごめ・・・

かごめかごめ・・・ 怖い話
かごめかごめ・・・

かごめかごめ・・・

投稿者:そらさん


これは、私が中学1年の時に自分の部屋で体験した出来事です。

当時私は、父の会社の社宅に住んでいました。

四畳半の私の部屋。
一階だったので、夜中でも友達がベランダ
(大きな窓にバルコニ-が付いていた)から

よく部屋に遊びに来ていました。

その日も、夜12時過ぎまで友達と騒いでいてそろそろお開きにしようと

友達がベランダから帰って行きました。

時計を見ると1時過ぎ。

本を読んだりしていたら眠くなってきたのでベットに入りました。

3時前だったと思います。

壁側を向いて(ベットの右側は壁)うとうとしていたら、
ベランダの外で3~4人位の足音と声が聞こえてきました。

「また誰か遊びにきたのかな?」
と思い、気にせずに寝ていたら、
ベランダを登り窓を開けて数人入ってきました。

睡魔に襲われてた私はみんなに背を向けたまま寝ていました。

が、しかし様子が変なんです。

やけに静かなんですよ。

テレビもつけないし、話し声もしない。

いつもならすごい騒ぎようなのに、不気味な程静かだったのです。
「おかしいな?」と思い、振り返って誰が来たのか
確かめようと思った瞬間・・・金縛りです。
中学生の時、金縛りには結構なっていたので、
いつもならそのまま寝るのですが、

今回は、ただならぬ空気を感じました。

さすがに私も「ヤバイなコレ・・」と思いました。

とにかく金縛りを解こうともがいていると、声が聞こえ始めました。

会話はよく聞き取れないのですが、小学生位だと思います。
やっとの思いで仰向けに体制がなり、
目を声のする方にやるとそこには・・・・
おかっぱの防空頭巾をかぶったの女の子と
ボ-ズ頭の男の子3人が遊んでいたのです。

毬を突いていた女の子。

毬つきをやめた女の子は、
みんなに囲まれて歌をうたい始めました・・・
「か~ごめかごめ~・・・」

怖くなった私は、部屋から出ようとした時、
力が入って居たのでしょう、壁を思い切り叩いてしまいました。
バンッッという音に歌声はとまり、
視線がこちらに向けられたのは言うまでもありません。

その目は、寂しそうに私を見つめていました。

とっさにに目を閉じてしまった私に誰かが馬乗りになり、跳ねています。
目を開けた先に写ったモノは女の子でした。

「おね~ちゃん、一緒にあそぼ」

そう言ってピョンピョン跳ねています。
心のなかでお経を唱えているとだんだんと重くなり、
女の子の顔が恐ろしい顔に豹変してきました。

「どうしよう・・」

と半泣き状態の私に「遊びたいだけなのに!」とさらに重たくなります。

意識が遠くなりながら、私は、

「ごめんね。ごめんね。おね~ちゃん遊んであげられなくて、ホントにごめんね・・」
と泣きながら謝っているとフッと軽くなり、
先程まで恐ろしかった女の子の顔が寂しそうな顔に戻りました。
「もっと一杯遊びたかったの。おね~ちゃんいつも楽しそうだから・・」

と涙をながして消えていきました。

次の朝、おばあちゃんに一部始終をはなしたら、
「きっと、戦時中に亡くなった子供なんだろう。
楽しそうに遊んでるあんたが羨ましかったんだろうね。
ジュ-スやお菓子をベランダの近くに置いてあげなさい」と言われ、
それからこなくなりました。

1年半後に再び現れるまは・・・・
話が長くなったので、次回1年半後に
現れた時の話をしたいと思います。


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