投稿者:ちょめちょめさん
これは、私が小さかったころの話です。
家族5人でR山の牧場に行くことになりました。
牧場はとてもいいところなんですが、
そこに着くまでの山道にいわくがあるんです。
この辺りではけっこう有名な首なしライダーが出たりするところなんです。
霊感のある父は、実際バックミラーでしたが見たことあると言っていました。
でも、そのときの私には先の牧場が楽しみで気にも留めていませんでした。
ただカーブの多い所だなぁと思っていました。
無事に牧場に着き、さんざん遊んで時間は夕方6時。
車に再び乗り、来た道を下っていきます。
日が暮れて、外灯の少ない暗い道に加えて疲れもあったせいで、
兄弟3人は夢の中。
真ん中の私は父譲りの霊感があり、
(そのころは霊とか特別に扱わず普通だと思っていた)
夢うつつ車の窓の外に走ってくる女の人がいたのを覚えています。
「何であの人走っとんやろ」と不思議に思っていました。
(もちろんその方は幽霊でした)と、
いきなり急ブレーキがかかり、座席から落ちて目がさめました。
父「危なぁ!カーブ曲がれんとこやった!!」
母「なにやっとんよ!」
父「だって今、白い手にハンドルとられた」
私はびっくりしましたが改めて外を見ると、
ガードレールぎりぎりで車が止まっていました。
その様子を悔しがるように見つめる、さっき走っていた女の人がいました。
私たちはその場を逃げるように山を降りました。
あの女のひとは、きっと事故で亡くなった人の霊だったのでしょう。