投稿者:血みどろさん
この話も高校時代にサッカー部の先輩から聞いた話です。
Y先輩は中学を卒業するとき友達がみんなばらばらになって
会えないということなので記念にみんなで写真を撮ろうということになりました。
しかしさすがに撮り飽きてしまったのか残り2、3枚で
もう撮る場所や物がなくなってしまい、そのまま現像してもよかったのですが
せっかくだからと学校の近くの薬局で撮ったらしいのです。
そのとき店のおじさん(経営者)も一緒に撮ろうと誘ったらしいのです。
「一緒に撮りませんか?」
するとそのおじさんは青白くやけに暗い表情で
「いや、俺はいいよ・・・」と言うらしいのです。
しかし卒業でだいぶ気持ちも浮かれていたのか
そんなおじさんの態度をおかしいとも思わず、
その場のノリでなかば強引に一緒に撮ったらしいのです。
そしてそのまま写真屋に現像を頼み翌日取りに行きました。
仲間内でおもしろおかしく写真を見ていると
一枚足りないことに気がつきました。
そう、あのおじさんと撮った一枚です。
あれ?おかしいな?と思い写真屋に行ってみると主人が
「ああ、ああいう写真はうちでは渡さないことになってるんですよ・・・」
意味がわからず先輩達はそれでもいいから見せてくれとしつこく頼みました。
すると主人は渋々持ってきました。
それを見た瞬間全員が凍りました。
なんと一緒に写ってるあのおじさんの首だけがないのです。
しかもその部分だけきちんと背景が透けて写っているのです。
何かを察知した先輩はその足で薬局に向かいました。
すると昨日までやっていた薬局が今日は閉まっているのです。
あれ?今日は休みかな?と思いその場をあとにしました。
しかしあとでよくよく調べてみるとその薬局は経営不振で写真を撮ったその日に
主人は首を吊って自殺したらしいのです・・・
その写真は今でも先輩の友達が持っているそうです。