はじめての記憶

怖い話

はじめての記憶

投稿者:BMWさん


数ある体験の記憶でも、初体験だと思っている出来事です。

当時通っていた日豊本線沿いの保育園は、まだ木造でした。

そしてこの記憶の視界には、真っ青な空とひまわりが映っています。

そう、ある夏の日の出来事だったんです。
俺は、既に名前も忘れた友達と園庭に遊びに出ました。
園庭にはたくさんの園児と保母さんがいました。

俺と友達はブランコ目指して、ダッシュをしました。

「いてえ」

勢い良く走りすぎて、友達は転んでしまいました。

俺は友達の手を引いておこしてあげました。

「ありがと・・・、あれ?」

友達の視線は感謝すべき対象の俺を越えた、天空に釘付けです。

「え?」

俺も同じ方向を向いて見ました。

「うわ?なんだあ?」
真っ青な空に、真っ白くて大きな入道雲。
いかにも夏の風景です。

ところが、少しだけ違っていたのは、その雲にニョッキっという感じで、

真っ黒な艶のある材質で出来た、お墓があったということでした。

「あのオハカ、なん?」

俺は友達に聞きました。

「わからん、けど、こわい」
友達は、俺の手を強く握りました。
それは、入道雲の割れ目に強烈な存在感を持って
はえているかのようでした。

「せ、せんせいに、おしえなくっちゃ!」

俺と友達は側にいる保母さんへ伝えるために再び走り始めました。

「せえええんせええええええ」
意味不明な説明をする園児二人の言葉に、
保母さんは直ぐには空を見てくれませんでした。
そして案の定、彼女が空を見上げた時には、
その物体は陰も形もありませんでした。
多少歳をとって、UFOブームが始まった時にも、
それとは違う物体であることを再認識しました。
これまでどの関連本にもあの夏に見た
真っ黒なお墓型と似たUFOの画像が載ったことはありません。
未だに何なのか、全く持って不明ですが、
今でもあの強烈な映像は忘れることが出来ません。


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