投稿者:軍曹さん
あれから15年が経ちます…。
もう話しても良いでしょう。
(関係者の間では、この話をすることはタブーになっています。)
当時私は、陸上自衛隊に勤務していました。
私が所属していた、陸上自衛隊普通科連隊では、年10回程
演習という、1週間ほど山に入り、野宿をする訓練がありました。
これは、そんな訓練中におきた事件なのですが・・・。
この時は、部隊が前・後半に別れ、Mさんは先遣隊。
私とOさんは後続という配置でした。
Mさんは、出発前に、どうしても自分のヘルメットが見つからず、
『後で返すから』という約束で、
Oさんのヘルメットを借りて行きました。
それから2日目の夜。
Oさんが寝ていると、部屋の入り口に、数百キロ離れた
演習場にいるはずのMさんが立っています。
『O・・・すまんな、テッパチ返せなくなった・・・。』
(当時、ヘルメットの事を、こう呼んでいました。)
Oさんは、なぜMさんが ここに居るのか不思議に思いながら、
「えっ? どうしたんですか?」
『O、すまんな。』
もう一度言うと、Mさんは消えてしまったそうです。
Mさんの悲報が届いたのは、翌日早朝でした。
※この話がタブーなのは、Mさんの死因なのですが、
これは、もう少し伏せておきましょう。