投稿者:炎志紀さん
私が初めて霊体験をしたのは、中学校一年生の時に行った
老人施設ででした。
ボランティア精神を持とう!ということで自分から参加したのでしたが・・・
そして当日。
訪問する老人施設は私の通う中学校の向かい側に位置するため、
私は自転車でそこへ向かいました。
いつもと同じ位の距離を行くとはいえ、私は持久力があまり無いため、
施設へ着いたときには滝のような汗を流していました。
と、そこへ、老人施設の方が施設のパンフレットを渡しながら
「全員が集まるまで、この部屋で待機していて下さい」と
「鶴の間」と書かれた部屋に案内してくれ、
何故か私が先頭になってその部屋へ入りました。
その部屋は四畳半位の和室で、入り口の正面には窓が有り、
右側には襖らしき物があったのですが、
そこには何故か画鋲で留められた白い布が掛けられていました。
私がそれに集中していると、友人が「ねぇ、あれって・・・」と
言って部屋の左側にある床の間を指差したとき、
その場にいた学生全員が凍り付きました。
何とその先にあった物は、小さい仏壇だったのです…。
…となると、あの白い布の裏には…。
私はそう思いながら、そんな筈はないとパンフレットで
私達の居る部屋を探したところ、
「鶴の間」という名は無く、それが有るはずの場所には代わりに
「霊安室」と書かれていました…。
私達は一刻も早くここから出なければと思い、次々と部屋を出ました。
私は一番奥に居たので、一番最後に出たのですが、
それが運の尽き。
私が部屋を出ようと敷居をまたごうとした次の瞬間、
いきなりズズーンと全重力が集まったかのように足が重くなりました。
私は驚き、咄嗟に後ろを振り返りましたが誰もいるはずもなく、
私は気のせいと思い、そのまま施設の手伝いを始めました。
そして一日のボランティア活動を終え、家路についていたその時、
あのとてつもない重量感がまた私の足を襲いました。
自転車を漕ぐスピードが一気に落ちながらも、
私はなんとか自宅に着くことが出来ました。
そして、何故そう思ったのか分かりませんが、
家に着くなり母に「塩を取って!」と言い、
自分の足を重点的に塩をかけました。
すると、さっきまでの重量感が一気に消え、
私はやっと自由になれました…。
果たしてあの現象は何だったのか…。
その日の夜、そんなことを考えながら眠りについた私は、
ある夢を見ました。
夢の中で、私が自分の家の玄関を開け、ふっと顔を上げたとき、
そこに知らないお婆さんが正座していて、
暫く私を見つめた後、奥の方から誰かが
「○○さん、そろそろ行きますよ」と言ったのを合図に、
その老婆はニヤリと笑い、スッと消えていきました・・・。
追伸
その日を境に私は第六感を手に入れ、
今でも様々な霊体験をしています・・・。