投稿者:B-HEARTさん
丁度岸岳城の入り口あたりだったか、
川沿いに自販を見つけ車を止めた時のこと、
コーヒーを飲みながら何気に観たその川は、
私が始めて姫と対峙したときに流れてきた映像そのものでした。
「何故こんな小さな女の子まで殺されにゃならんのかね」
私は師匠に質問をしてみました
「その当時は仕方無かったんじゃねーの、
負けりゃ一族滅ぼされる事位当たり前だろーからね。
特に女なんか犯されてから殺されるでしょ、
そんな屈辱受ける位なら自殺した方がマシってことでしょ」
・・・ああ、確かに。
私は川底を覘きながら頷きました。
ふと顔を上げると、川の向こうに薄っすら
石碑(慰霊碑?)らしきものが目に入りました。
そういえば唐津の配送先で聞いた話、
此処で月に一度か年に一度慰霊祭が行われているんだとか、、、。
師匠が言うには
「そんなんじゃ一生やっても無理だね、毎日やんないと
此処の奴等は成仏しねーんじゃねーの。」との事。
車に乗り込み岸岳城下を後にする。
北波多の入り口まで戻ってくると左手に仏閣の山門が見え、
其処からまたしても足軽っぽい奴が二体
後部シートに乗って来た、「真夜中のタクシー」再び!
何だか大人の都合で犠牲になった姫の事もあってか(?)
除霊か説教か一頻り私等に怒られた後、
前原あたりで二体は帰っていきました。
又、姫はその間中、車の中を出たり入ったり、
師匠の膝に乗ったり私の肩に乗ったり・・・
何だか楽しそうでした。
ウソのようでかなりマジな話。
それから何日かして姫は師匠から離れていったらしい。
遊び盛りの子供さんは一箇所に留まる事をしらないようで、、、。
成仏したわけではないし、・・・一体どこへ行ったやら。
今頃、誰かに憑いてってるのかな?