参拝拒絶

参拝拒絶 怖い話
参拝拒絶

参拝拒絶

投稿者:B-HEARTさん

こんな私でも入れない神社が在ります。
まぁ、某八幡系の神社なんですけど…。
事は私が小学生の頃、遠足で行く予定だった
この場所に前日から続く高熱の為、
行けなかったことに始まります。
諦めざるを得なかったあの頃以来、如何しても
行きたかったこの神社、まさか18年の時を経て、
心霊スポット巡りの舞台として来る事になろうとは…

其の日は師匠が不在で、代りに友人Tさんに
御同行を願い、月夜の下、八幡宮の
鳥居の前まで来ました。
(Tさんは密教に精通した頼もしい方です。)
正面に見える苔生した灯篭から不気味な影が
覗いていたものの此処まで来たら後には引けない、
此れを無視して入ろうとすると、Tさんは
私を止めて言いました。
T:「此処、多分ヤバイよ…もしB君が如何しても
行きたいなら気の鎧を着せた方が良いかもね…」
私:「えぇぇ、そんなにヤバイんですか?」
私がTさんに質問を投げ掛けていると、
突然ケータイに着信が入る、
師匠からでした。
師:「何か嫌な予感がしたけん電話したっちゃけど、
今変な場所に居らん?」
…何故分かったんだろう。
一応、事の次第を伝えましたが、
多数決でこの件はお蔵入りとなりました。
数日後、師匠と時間を合わせ再び八幡宮へ、
問題の灯篭を師匠が封じている間、私は一人
闇夜の参道を歩いて行き本殿の前に、
腰を下ろしました。
一体何故、この場所は私を嫌うのか?
私の過去に何等かの原因が有るのか?
私が問い質すと、頭の中に一つの場面がでてきました。
私が見上げる大空は血の様に赤く、魚眼レンズの様に
広がる視界は360°全て、助けを請う人々の手で
覆い尽くされている。
…この光景はなんなのだろうか。
何も判らないまま入り口で待つ師匠と合流し
私の見た光景を説明したところ、
師:「俺等天津は国津に怨まれてっからねぇ…」
と一言呟いた。
後日分かった事ですが、あの苔生した灯篭、
あれは昔、私が小便をかけた事を
怒っていたんだそうです。
そんな事…した気がする。

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