shihoさんの投稿です
しんちゃんはお父さん、お母さんの3人で幸せに暮らしていました。
しんちゃんは独りっ子なので何でも思い通りでした。
ある日、しんちゃんは弟が生まれ、お兄ちゃんになりました。
そのお陰でしんちゃんは、皆からあまりかまってもらえなくなり、
弟を憎むようになりました。
しかし、しんちゃんにとっては嬉しい出来事がありました。
それは、弟が交通事故でなくなってしまったのです。
それで、しんちゃんはまたかまってもらえるようになりました。
しかし、異変を感じるようになりました。
それはいつもしんちゃんの耳元で
しんちゃん前!と。
ある日街を歩いているとしんちゃんの前に車が通って
もう少しで危ないところでした。
しんちゃんは、弟は、このことを言ってくれたんだなと確信しました。
弟のお陰で助かったから心の底から感謝しました。
それでもしんちゃん前!しんちゃん前!と耳に聞こえてきます。
日に日に大きくなります。
でもある日気付きました。
しんちゃん前!
じゃなくて
死んじまえ!
だったのです。