数珠

怖い話

数珠

投稿者:あきさん


前に宮城の体験を書きましたけど、
今日は茨城の体験を書かせて頂きます。
5年程前、水戸のそばに住んでいた時の話です。
BFが「面白いところあるんだ。一緒にいこうぜ」
と言ってきたので(引っ越してきたばかりだったので、全然分からなかった)、
とりあえずついていくことにしたんですな。
勝手がわからない土地なので、もちろん「数珠」を持参して・・・。
ちょっとした山道を通り、ひらけた駐車場にクルマが止まったので、
「ここ、どこ?」と聞いたら、
「佐白山だよ」。(ここはもともと城跡で、戦も起きた土地だったと教えられ、案内板にも書いてあった)
「ここさ~、出るとこなんだよね(ニヤッ)」
コイツ、私が霊感体質なのを知っていて、この行動をとったんです(激怒)。
「バカヤロー!!ふざけんな!帰るぞあたしゃ!」
「いいじゃんよ~ここまで来たんだから」(なんのこっちゃ)
仕方ないから連れられていきました。
問題のトンネルに…。

後悔しました。
もう、トンネルの上から何体か、こちらを窺っていたんですから。
(ここヤバイ・・・)と思ったときにはもうトンネル内に止まっていて、
エンジンも切られていました(エンジン切って、ホーン3回、なんです)。
ホーン3回鳴りおわった瞬間、助手席の私の足元から、
妙な視線を感じたんです(おかしなことに)。
ひきよせられるように見てしまいました。
首だけが、あるんです。

白濁した目が、こちらを見ているんです。

死んだ魚の目、わかりますよね。
あれに妖気が漂っているような・・・そんな目なんです。
自分の悲鳴を遠くに聞きながら、気が遠くなっていくのが分かりました。
気が付いたら朝でしたが、BF(2人いました)も真っ青なんです。
最初なにも話さなかったのですが、
しつこく聞いたら「追いかけられた」とつぶやきました。
わたしが気絶したあと、さすがにマズイと思ったのか、
その場を離脱しようとしたら、エンジンがかからない。
必死でセルを回していたら、リヤのBFが叫んだので、
振り向くと、トンネルの入り口から白い人影がゾロゾロと・・・(大人数だったと話していました)。

限りなくクルマに近づかれた時、ふいにエンジンがかかって、
それこそ死ぬ思いで逃げてきたと話してくれました。
やっぱり、下調べはしないと危ないですね。
数珠を持っていかなかったら取り憑かれていた可能性も
否定できず、怖い思いをしました。

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