障子戸

怖い話

障子戸

投稿者:ユーリカさん

今の私の実家は中古住宅で、
私の結婚前半年前に購入した物件です。
引っ越し前の掃除のため、初めてその家に入った時、
お線香の匂いがかなり強く漂っていました。

母の話では、前の住人さんは何か新興宗教の信者だったという事です。 中古住宅と言ってもまだ築1年半程で、
内装などは少しも痛んでいません。
ただ、私の部屋となった壁に嫌な感じのシミがあったのを除いて。

引っ越しも終わり、念のためにお坊さんを呼んでお祓いもしてもらいました。

当時、婚約者だったダンナが泊まりに来たある夜の事。
みんなでお酒を飲み、床についたのはかなり遅い時間でした。

私は2階の自分の部屋で、ダンナは座敷に一人で寝ていました。 どれくらい時間がたった頃か、座敷の真上にある私の部屋で、
「トントン・・・」と足音がしたそうです。

足音はそのまま階段を下りて、縁側を通り、座敷の前で止まりました。
ダンナは私が来たのだと思っていたそうですが、
足音の主は座敷へ入ってきません。

障子に人影がうつっています。
ほんの少しだけ、障子戸が開き、影のような人の顔がのぞきました。

影は押し殺すように「うふふっ」と笑ったそうです。
ダンナは怖くなって布団をかぶったまま朝まで過ごし、
朝になって怖々障子の方を見ても誰もいないし、
障子戸も閉まっていました。

その影はもちろん私ではありません。

私は酔って朝まで1度も目を覚まさなかったし、

まだ引っ越しの荷物が置いてある狭い縁側をわざわざ使ったりしません。

私の部屋から出ていったのは、誰だったのでしょう?

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