もう少しだったのに

怖い話

もう少しだったのに

投稿者:H・Mさん


あれは中学3年の時です。
あの時の私は受験勉強やいじめにより
ノイローゼ気味になってました。
その時の私は本気で自殺を考え、
首を吊ろうと自分の部屋にロープを持ってきたんですが、

親に見つかり説教されてその場はそれで終わりました。
その夜に私が寝ている時に
私の足のあたりに黒いもやみたいなのが漂っていて、

そのあたりから男とも女とも言えない声で
「もう少しだったのに・・・」

といってました。

その時は寝ぼけているなと思いそのまま寝たのですが、
次の日からその黒いもやが段々と
私の顔に向かって近づいてくるのです。
それも決まって「もう少しだったのに」と言い、
そのまま消えていくのです。
そんな事が続いたある日の晩、その黒いもやが
私の胸の上をドンドンと叩くようにしていました。

その時は息苦しく危うく窒息するくらい苦しかったです。

そして私の耳のあたりに移動してきて
「もう少しだったんだよ。
どうして来なかった?」

と残念そうに言いその黒いもやはどこかに消えていきました。
あの日の出来事以来私は高校も無事に合格し、
いじめも無くなりと人生が良い方向へと向いてきました。

あれはいったい何だったのでしょうかね?
私を殺そうとしたんでしょうか?

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