旧犬鳴トンネル

旧犬鳴トンネル（福岡側）
福岡最大の心霊スポットとして名高い。
その心霊スポットとしての歴史は古く半世紀になる。
一番霊体験が報告されるのは旧犬鳴トンネル。
現在車での出入りは出来ないようブロックが置いてあります。
トンネルというより洞窟に近く、落書きが多いです。
天井より水がしたたり、旧犬鳴トンネルへ行く道もがけ崩れ個所が多く、大変危険。
ここは「小金原合戦」の古戦場でもある
宮若側のゴルフ場にはこの合戦の慰霊碑がある。
犬鳴と旧犬鳴トンネルの歴史
江戸時代、犬鳴は黒田藩の納戸といわれ、人里離れた深山幽谷の地で
森林資材に富み、林業で生計を立てていた。
大正15年頃は篠栗駅に出て福岡に行くのが周辺住民の足でした。
昭和2年11月に町村会で決議され、各町村長の署名捺印をもって県に犬鳴道路の陳情をした。
犬鳴トンネル掘鑒については、鞍手郡民はもちろん、糟屋郡関係町民一体となって努力を重ね、
長い年月をかけて昭和24年11月3日に府県道福丸箱崎線に開通をみることができた。
あけて昭和25年8月10日には国鉄バス路線になり、直方博多を結ぶ初めてのバスが運行された。
昭和50年（1975）に新犬鳴トンネルが開通。
（宮若市資料より）
犬鳴峠付近に関連の事件・事故
2000年　犬鳴ダムに64歳の男性を拉致監禁後殺害して、ダムへ捨てた（求刑懲役約10年）
1996年　大晦日に夫婦がダムで飛び降り自殺
1993年　60歳の男性運転手が運転してたタンクローリーが転落して横転したまま凍死。犬鳴峠宮若側。
1991年　犬鳴ダムでトラック事故で相手を殺してしまった自責で近くで首吊り自殺。
1988年　工員を監禁・暴行した挙句に旧犬鳴峠でガソリンをかけて殺した（無期懲役）

旧犬鳴トンネル（宮若市側）

晴れた日の旧犬鳴トンネル
なぜ犬鳴という地名なのかというと
●犬が迷って鳴いても出てこれない程山深い場所であったから
●狩りで山に入ったが犬がよく鳴き、あまりにうるさいので
銃で撃ち殺してしまったところ、狩人の後ろに大蛇がいた。
狩人はなんとか大蛇を退治したが犬を懇ろに葬った。
●女性が迷い込み、助けを呼ぶ声が犬の鳴き声のように聞こえた。
と諸説がある。

ブロックが置かれはじめた旧犬鳴トンネル（宮若市側）

雪の日の旧犬鳴トンネル（宮若市側）

旧犬鳴トンネルに投棄されたマネキン人形。
1980年代後半に工員の殺人事件が起きて、
1990年代に入ると旧犬鳴トンネル付近で若者の肝試しが増え、
マネキン人形を放置する行為が増えた。
2000年代に入ると旧犬鳴トンネルにブロックが設置。
旧道入り口付近にもゲートが出来て車の行き来も激減したことから数も減った。

旧犬鳴トンネル宮若側にある石碑
旧犬鳴トンネルの完成記念碑と思われる。

2014年、再び訪問してみました。

宮若市側の旧道入り口ゲート。
これは結構前からありましたね。

犬鳴峠の旧道は土砂崩れが進んでいました。

宮若市側。完全に塞がれて
しかもこちら側は日光が当りにくいためコケが繁殖。

石碑と旧犬鳴トンネル
石碑には
府縣道　福丸　線開通記念碑
箱崎

ブロックの隙間から中を覗く。
向こう側（福岡市側）の出口が見える。

そして福岡市側。
向こうに旧トンネルがうっすら見えます。
結構ガードレールがなくなっています。

なんだか懐かしいですが、土砂と落書きが増えています。
こちらはブロックで完全に塞がずとも
土砂で埋まっていくという感じでしょうか。
あの隙間からトンネル内に入っていく人がいるんであろう事は
容易に想像できますね。

落書きは新しく上塗りされていますね。
東福岡が一番目を引きました。

なんと付近に光GENJIのトレーディングカードが
遺棄されていました。
これは…諸星ですね…。
いまとなっては貴重なものな気がするんですが。